「女子アイスホッケー南北単一チームの選手たちが、北朝鮮選手の誕生日パーティーを一緒に祝ったという知らせを聞いた。これこそ五輪のメッセージと五輪精神だと思った」
2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪を参観するため、30日午前に訪韓したトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長(65・ドイツ)がこの日午後、ソウルと江陵(カンヌン)をつなぐ京江線高速列車(KTX)に乗り、平昌郡珍富(チンブ)駅に到着した後、取材陣に話した言葉だ。バッハ委員長は「アンニョンハセヨ」と韓国語で挨拶した後、「ついにここにきた。平昌冬季五輪組織委員会の良いニュースに接し、素晴らしい平昌五輪が開かれるものと期待する」とし、「韓国国民は世界が韓国を見守ているということをよく知っているはず」と話した。彼はまた、「女子アイスホッケーチームだけでなく、開会式の南北合同入場は全世界の熱烈な歓迎を受けるだろう」とも話した。
バッハ委員長は、ロシア国籍のビクトル・アン(アン・ヒョンス)が、国際オリンピック委員会に平昌五輪出場不許可と関連した公開書簡を送ったことをめぐっては「多くの情報を調べたところ、それだけの理由があった」とした。これに先立ち、彼はこの日午前、仁川国際空港に到着した後、イ・ヒボム平昌冬季五輪組織委員長と入国場に立ち、「とうとう韓国に到着してとてもうれしい。大きな期待を持って平昌五輪を待っている」と述べた。彼は「舞台は準備され、選手たちも続々と到着している。外を見よ。雪まで降っている。すべてのことがうまく行っている」とし、平昌五輪の準備状況に満足感を示した。
バッハ委員長は、平昌アルペンシアにある韓国選手団のウェイトトレーニング施設を訪問し、ユン・ソンビン、ウォン・ユンジョンなどスケルトンとボブスレー、そしてアルペンスキー選手たちと挨拶し、五輪での善戦を期待した。彼は続いて近くの横渓(フェンゲ)にある平昌組織委事務所に移動し、州の状況運営室(MOC)でイ・ヒボム委員長、キム・ギホン企画事務次長など、平昌組織委から大会準備状況を報告を受けた。この席にはグニラ・リンドバーグ調整委員長、クリストフ・ドゥビ首席局長選手委員など、国際オリンピック委員会の関係者が同席した。
バッハ委員長は3~4日、平昌アルペンシアリゾートの近くにある国際放送センター(IBC)で国際五輪委員会執行委員会、6~7日と五輪閉幕日の25日には平昌ケンジントンフローラホテルで総会を主宰し、懸案を議論する。