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共同入場の際は「KOREA」、単一チームは「COR」

登録:2018-01-22 05:43 修正:2018-01-22 07:41
開会式の際に太極旗が先に登場 
共同入場の選手団の胸には統一旗  
南北略称「KOR」と「DPRK」で異なるが 
単一チームは中立的な「COREE」を元に「COR」
2000年シドニー五輪の開幕式で、南北選手団が、チョン・ウンスン(旗の右側)韓国女子バスケットボール代表チーム選手とパク・ジョンチョル北朝鮮柔道監督が掲げる統一旗を先頭に共同入場している//ハンギョレ新聞社

 国際オリンピック委員会(IOC)は20日(現地時間)、平昌(ピョンチャン)冬季五輪に共同入場する南北の国家名を「コリア」(KOREA)にすると共に、女子アイスホッケー単一チームに付けられる三文字の略式チーム名は「COR」に決めた。ト・ジョンファン文化体育観光部長官は21日、仁川(インチョン)空港に到着した直後に開いた記者会見で、「開幕式共同入場の際、選手団の胸には統一旗が、ユニフォームの背中には『KOREA』がそれぞれ刻まれる」と明らかにした。彼は歴代五輪で初めて開催国の国旗(太極旗)が登場しない恐れがあるとの懸念については、「開幕式が始まると、大型太極旗が先に登場し、合唱団が愛国歌を合唱する」とし、「大型太極旗は大会期間中、掲揚される」と答えた。大韓体育会はユニフォームを新たに製作することにした。

 南北が平昌五輪で「単一チーム」として登場する場合は、どちらか一方に有利な用語は使えない。南北に共に意味する名称は、韓国(Republic of Korea)と北朝鮮(Democratic People's Republic of Korea)の国際表記法にいずれも含まれている「コリア(KOREA)」に決まった。これは1989年の第4回南北体育会談で、翌年北京アジア大会での単一チームの構成を議論する過程で合意された。合意過程で、北朝鮮は「高麗選手団」(KORYO)を、南側は「ハンナラ(一つの国)」という名称にこだわる場面もあったが、「コリア」で最終合意した後は、1991年の南北卓球単一チームから2007年長春アジア競技大会での共同入場まで、国際大会でこれといった異論なく使われてきた。

 しかし、略式名称の場合、韓国は「KOR」を使う一方、北朝鮮は「DPRK」を使うため、中立的な別の名称が必要である。IOCはフランスやスペイン、イタリアなどのラテン語圏で「コリア」を意味する「コレ」(COREE)を元に「COR」を採用することにした。

 南側が「COR」という名称を使ったのは初めてではない。1960年ローマ五輪の際も、主催国のイタリアの表記に沿って「COR」を略称に使用した。1972年のミュンヘン五輪を控え、当初「KOR」だった南側の略称について、北側が「唯一のKOREAに見える恐れがある」と反発し、急きょ「COR」に変わって問題になったこともあった。

ホン・ソクジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/828742.html韓国語原文入力:2018-01-21 22:07
訳H.J

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