大統領府が18日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の女子アイスホッケー南北単一チーム構成をめぐる批判に「十分共感する」とし、「平和五輪に進む大きな森というかたちを見てほしい」と述べた。
大統領府関係者はこの日、春秋館で記者団と会い「女子アイスホッケー南北単一チーム構成が公正でなく、正しくないという指摘に十分共感している。若者たちは過程が公平で(結果が)正しい国を求めているのに、(今回は)その過程が公正ではないと考えていることは十分に一理あると思う」とし、「単一チームを構成するのは良いことなので(韓国女子アイスホッケー代表チームの選手らが)多少損をするのは我慢してもいいという説明を、いま若者たちにしてはならないと思う」と話した。南北当局は17日の次官級実務会談で、女子アイスホッケー南北単一チーム構成に合意した。だが、この過程で五輪出場権を獲得した韓国代表チームの選手が出場する機会が減り、組織力も弱体化するという批判が少なからず提起されている。
同関係者は「(この前まで)朝鮮半島が戦争の危機に見舞われていたときを考えてみれば、今は非常に幸せな出来事とムードを経験している。私たちが望んでいた平和五輪に向かっており、夢にも思わなかった北朝鮮の参加を協議している大きな森というかたちを見てほしい」とし、「何よりも平和に向けて進んでいる只中にいる」と話した。彼はさらに「南北関係に平和が形成され、私たちが危機なく経済パラダイムの転換など所得主導の成長を安定的に展開して行くことができ、若者の雇用創出に邁進できる環境を造成できれば、長期的に若者問題を解決するのに役立つと考えている」と話した。彼は「これまで(選手たちが)流した汗、涙が不公正な方法で損ねられないよう、政府は最善を尽くすと申し上げており、国際オリンピック委員会(IOC)と「プラスアルファ」(エントリーの拡大)を通じて問題を解決するだろう」と付け加えた。
同関係者は単一チーム構成が、劣悪な国内のアイスホッケーの底辺拡大に役立つだろうとも話した。彼は「単一チームの問題がなければ、誰もアイスホッケーチームを注目しなかっただろう」とし、「選手たちが困難な環境でどれほど大変な訓練をしているか、どれほど多くの汗と努力、犠牲があったのかが知られ、世界的な関心を受けるのではないか。(単一チームをめぐり議論になっても)アイスホッケーが発展できるならよいことだ」と話した。さらに彼は「アイスホッケー界でも当然(底辺拡大や支援策を)話すだろうし、文化体育観光部の長官・次官との対話でももっと良い対策を議論している」と伝えた。