2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪に出場する北朝鮮女子アイスホッケー選手たちが早ければ今月末から韓国で合同練習をすることになる。
トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長の主宰による南北オリンピック委員会と平昌オリンピック組織委員会の4者会議での合意により、北朝鮮選手12人は南北単一チーム練習のために近く韓国に来ると見られる。
この日の4者会議では、北朝鮮のアイスホッケー選手が2月1日に韓国に来ることになった。だが、韓国女子アイスホッケー代表チームを率いているサラ・マレー監督は「早く合流するほど良い」という意思を明らかにした状況だ。これに伴い、北朝鮮選手の合流が今月中に早まる可能性がある。
マレー監督は、南北単一チームの総監督として北朝鮮の選手たちを点検しなければならない。北朝鮮選手12人と韓国選手23人の35人で単一チームが構成されるが、実際に競技に出る北朝鮮選手は3人とすることに調整された。ト・ジョンファン文化体育観光部長官は「北側は5人の選手を実戦に出すことを希望したが、私たちが3人に制限した」と明らかにした。
単一チームは五輪B組(韓国、スイス、スウェーデン、日本)に属しているが、チームエントリー(35人)とは異なり、競技エントリーは他国との公平性のために22人に限定されている。マレー監督は実際の五輪本選競技に配置する北朝鮮選手3人を競技ごとに選ぶものと見られる。これに先立ってマレー監督は「北朝鮮選手2~3人ならばOKだ」と明らかにしたことがある。また、20人のフィールドプレーヤー選手を5人ずつ4組に分けて、1分間隔で投じるアイスホッケーの特性上、北朝鮮選手たちを4組に配置する可能性がある。マレー監督は「北朝鮮選手のうち5人程度は知っているが、彼女たちの能力が1~3組に入る程ではない」と語った。
北朝鮮の選手たちが合流する場合、南北単一チームの練習場は鎮川(チンチョン)選手村になる。単一チームは2月4日のスウェーデンとの評価試合を準備していて、2月10日からは五輪B組スイスとの最初の競技が予定されているだけに、北朝鮮選手たちがはやく合流することを願っている。
大韓アイスホッケー協会の関係者は「少しでも早く北朝鮮の選手たちが来なければならない。そうすればマレー監督にも少しでも多く見る時間がある」と話した。
一方、バッハIOC委員長は「南北女子アイスホッケー単一チームのエントリーを35人に増やしたことはIOCとしてはきわめて例外的な決定だった。しかし、これが真のオリンピック精神であり友情の精神」と明らかにした。