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“高齢者が幸せに暮らす町”を知っていますか

登録:2017-12-23 01:18 修正:2017-12-23 08:51
京畿道、城南市山城洞に「カーネーション村」完工 
高齢者の働き口や福祉、余暇を共同体の中で解決 
京畿道「来年1カ所を追加選定した後、評価し拡大する方針」
高齢者にやさしい町である城南市山城洞のカーネーション村「老老JOBセンター」で高齢者たちが仕事の相談をしている=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 「高齢者たちが就職すれば、やりがいもとても大きいんですよ」

 今年10月から京畿道城南市(ソンナムシ)寿井(スジョン)の高齢者福祉会館「老老JOBセンター」に出勤する障害3級のキム・ヨンユンさん(66)はこう語った。老老就業あっ旋の専門家である彼は、高齢者たちの就職あっ旋や情報提供、就業状況管理など、働くことを希望する高齢者に適した仕事をつなぐ仕事をしている。12日、キムさんは「今まで私があっ旋して6人が美化委員(清掃員)や警備員などに就職した。このようなことが良いモデルになって、全国的に拡散され、高齢者がもっと幸せになってほしい」と話した。

「カーネーション村」は高齢者が幸せに暮らす町を志向する=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 「老老JOBセンター」は、高齢者が幸せに暮らす「カーネーション村」の一機関だ。京畿道が高齢者の働き口や福祉、住居を地域共同体の中で解決するため、今年はじめに公募を経て、山城洞(サンソンドン)を選定した後、今月末までに3億ウォン(約3千万円)余りをかけてモデルケースを造成中だ。山城洞は人口1万4千人のうち、65歳以上の高齢者が2759人であり、住民の5人に1人の割合で高齢者が多い。

 高齢者の働き口創出に向け、福祉会館の中には共同作業場も設けられた。部品の組み立てと紙バッグ作りなど32人の高齢者に短期の仕事を提供する。「麺とごはんと」は、創業を希望する高齢者たちを支援するために作った麺屋だ。ここでは13人の高齢者が働いているが、基本人件費を差し引いて収益金のほとんどは高齢者の働き口と高齢者福祉に再投資される。

高齢者にやさしい町である城南市山城洞に高齢者などが一堂に会した//ハンギョレ新聞社

 福祉会館を通じてナンタやハーモニカなど5つの分野の教育プログラムの修了者たちは、敬老堂(高齢者の余暇施設)や療養病院などでボランティア活動に取り組む。住居環境のよくない低所得高齢者たち12家庭の壁紙や床紙も貼り替え、電動車椅子の急速充電器5台も用意された。京畿道は当初都心を離れてカーネーション村づくりを推進したが、都市型に変更した。都心を抜け出すこと自体に予算もたくさんかかり、都市に居住する高齢者に実質的な助けになる方が効果的という判断からだ。

 ハン・ヒョンヒ京畿道政策チーム長は「高齢者にやさしい都市型町づくりは京畿道が全国で初めてだ。専門家たちと成果を評価し、来年1カ所を追加で選定し実施した後、拡大するかどうかを決定する」と話した。

ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/824354.html韓国語原文入力:2017-12-20 21:16
訳M.C

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