登録 : 2017.09.25 06:25 修正 : 2017.09.25 07:29

[ペク・ナムギ氏1周忌] 

当時、ク・ウンス前ソウル警察庁長などを殺人未遂容疑で告訴 
捜査状況知らされず…「捜査は終えて判断を先送り」 
検察・警察が判断を見合わせている間に「放水銃責任者」は退任・昇進 
警察の真相調査委の最初の調査対象はペク・ナムギ事件になる見込み

2015年11月14日、ソウル鍾路区庁入口交差点で、催涙液を混ぜた放水銃に直撃され倒れた全羅南道宝城郡農民会のペク・ナムギ氏(69)に、警察がその後も放水を浴びせている=資料写真//ハンギョレ新聞社
 警察の放水銃に撃たれて倒れ、10カ月にわたる闘病生活の末に亡くなった農民の故ペク・ナムギ氏の1周忌になったが、放水銃事件の責任者らは刑事処罰はもちろん、内部懲戒も受けていない。

 2015年11月14日、ペク・ナムギ氏が警察の放水銃に撃たれて倒れると、ペク・ナムギ氏の遺族や農民団体は4日後に、責任者だったカン・シンミョン前警察庁長やク・ウンス前ソウル警察庁長など、警察官7人を殺人未遂の疑いなどでソウル中央地検に告訴・告発した。当時ペク・ナムギ氏が死亡前だったので、殺人ではなく殺人未遂の疑いを適用した。

 だが、ク・ウンス前ソウル警察庁長、シン・ユンギュン前ソウル警察庁4機動団長、放水車運転要員2人が検察で取り調べを受けたことが知らされただけで、検察がこれまで捜査をどのようにしてきたか、起訴するかどうかをなぜ判断しないのかなどについては知らされていない。カン・シンミョン前庁長は、検察の召喚調査も受けなかったという。被告訴対象がすべて前職・現職の警察官なので召喚調査は難しくなく、目撃者や防犯カメラ映像など関連証拠が多いにもかかわらず、検察が事件処理を先送りしたことについて多くの批判が出ている。検事出身のある弁護士は「捜査の経験上、長くかかる捜査ではない。政治的理由で捜査は終わらせ、判断だけを先送りしたようだ」と指摘した。ペク・ナムギ氏の遺族を代理するソン・アラム弁護士は「検察が事件処理を未だに延期しているため、(裁判で)当時の状況を供述しなければならない主な証人たちの記憶内容があいまいになるのではないかと心配だ」と話した。ソウル中央地検の関係者は22日、ハンギョレとの電話インタビューで「外国などの事例を探すために処理が遅れた。今日もク・ウンス前ソウル警察庁長を再召喚するなど、捜査を続けている。近いうちに結論を出す予定」と話した。

 検察の捜査とは別に、放水車の規程違反など確認された事実に対する単純懲戒も先延ばしにしている警察に対する批判も大きい。警察は放水銃事件の直後、記者懇談会で「独自の調査の結果、デモ参加者が放水車から20メートル以内にいるときは7気圧以内で撃たなければならないという規定があるが、10気圧以上の圧力で発射した事実が確認された」と明らかにしている。公開された防犯カメラの画面で、胸の下に向けて放水を撃たなければならないという規定に違反した事実も確認された。しかし警察は「検察の捜査結果を見なければ懲戒の可否を決定できない」という立場を固守している。

 検察と警察が判断を見合わせている間に、遺族などが放水銃事件の責任者として名指しした警察官たちは、内部懲戒も受けずに退任したり、昇進して現職で働いている。カン・シンミョン前庁長はペク・ナムギ氏の死亡に対する謝罪もなく昨年8月に退任し、ク・ウンス前ソウル庁長は一昨年12月に退任した後、2月から警察共済会の理事長として働いている。シン・ユンギュン前ソウル警察庁4機動団長(総警)は、現在警察庁性暴力対策課長として在職しており、コン・チュンハク前ソウル庁4機動団装備係長は昨年、警衛から警部に昇進し、現在ソウル江西(カンソ)警察署防犯巡察隊長を務めている。放水車運転要員のC警長(忠南庁1機動隊)とH警長(忠南庁1機動隊)も懲戒を受けず、引き続き勤務中だ。

 このような中で来月公式に発足予定の警察人権侵害事件真相調査委員会(ユ・ナムヨン委員長)は、最初の調査対象としてペク・ナムギ氏死亡事件を選定するという内容を委員らと議論中であることが24日、確認された。真相調査委員会の関係者はハンギョレとの通話で「警察のペク・ナムギ氏放水銃死亡事件の監察の内容に対する国民の不信が大きく、検察の捜査もずっと先送りされており、この事件から真相調査に着手しなければならないという委員たちの議論がある」と明らかにした。ただ、最終決定は委員会の発足後、公式会議を経て行われる予定だ。真相調査委は、警察の改革委員会が設立を勧告し警察庁がつくった委員会だ。

ホ・ジェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-09-24 20:22
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/812268.html 訳M.C(1952字)

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue