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韓国政府、国連に平昌五輪期間中の全世界休戦決議案を提出

登録:2017-09-21 02:47 修正:2017-09-21 07:31
文大統領「北朝鮮参加すればさらに安全」  
11月13日の表決控え支持を要請  
21日には国連演説・韓米首脳会談
文在寅大統領が19日(現地時間)、米ニューヨーク国連事務局でトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長に平昌冬季五輪のマスコットをプレゼントしている=ニューヨーク/大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 政府が来年2月、平昌(ピョンチャン)冬季五輪期間に世界中の紛争を中断しようという休戦決議案を国連総会に提出した。国連は、五輪の当初の趣旨である「平和」の意味を生かし、1993年から「五輪休戦」決議を採択してきたが、現在のように北朝鮮の相次ぐ挑発で朝鮮半島で危機が高まった状況では、平昌五輪が軍事的緊張を和らげる契機としての特別な意味を持つものとみられる。

 国連総会に出席するため、米ニューヨークを訪問中の文在寅大統領は19日(現地時間)午前にトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長と面会し、「韓国が提出した国連総会の休戦決議案が11月13日に予定通りに多くの諸国の支持の中で採択されれば、安全に対して心配する必要がなくなり、北朝鮮が参加することになれば、さらに安全が保障されるだろう」と述べたと、パク・スヒョン大統領府報道官が伝えた。文大統領は「韓国は2回のアジア大会とユニバーシアード大会、世界陸上選手権大会、ワールドカップ大会など、数多くの国際スポーツ大会を南北の対峙状況の中で開催してきたが、いつも安全で成功的だった」としながらこう語った。休戦決議案には、平昌冬季五輪の開幕7日前から閉幕7日後まで、世界の紛争を一時中断すると内容が盛り込まれているという。

 特に、平昌五輪は毎年2~3月に実施されてきた韓米合同軍事演習の「キーリゾルブ」の日程・強度を調整する要因になる可能性もある。来年の平昌冬季五輪と冬季パラリンピックは2月9~24日、3月9~18日にそれぞれ行われる。軍当局者は「キーリゾルブの日程はまだ決まっていないが、平昌冬季五輪など国際行事日程を考慮して確定する」と話した。

 一方、文大統領はニューヨーク訪問最後の日である21日、ドナルド・トランプ米大統領と首脳会談を行い、北朝鮮の核・ミサイル発射試験に対する対応策などを協議する予定だと、大統領府が発表した。文大統領は同日、国連総会の基調演説で、朝鮮半島危機の解決策を提示する予定であり、韓米日3カ国首脳による昼食会も同日開かれる。

ニューヨーク/キム・ボヒョプ、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/811886.html 韓国語原文入力:2017-09-20 22:18
訳H.J(1202字)

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