登録 : 2017.09.20 04:03 修正 : 2017.09.20 07:38

在米同胞約300人と晩餐  
平昌五輪広報に乗り出す  
 
グテーレス国連事務総長に会い  
「北朝鮮核問題の平和的解決に取り組んでほしい」  
 
チャン・ウンIOC委員、気流の変化示す  
「平昌五輪、問題ないだろう」

文在寅大統領が今月18日午後(現地時間)、米ニューヨークの国連事務局会議室でアントニオ・グテーレス国連事務総長に会い、平昌五輪マスコットの「スホラン」と「パンダビ」をプレゼントしている=ニューヨーク/キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社
 国連総会に出席するため18日(現地時間)、米国ニューヨークを訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、4カ月後に迫った「平昌(ピョンチャン)冬季五輪」の成功的開催に向け、広報に乗り出した。国家的行事を成功させるため、“雰囲気を盛り上げる”性格もあるが、最近、北朝鮮の核・ミサイル実験で高まった朝鮮半島周辺の緊張を和らげるのに、五輪の「平和精神」をテコに活用するためと見られる。

 文大統領は同日、ニューヨーク・ニュージャージーなど米東部地域の在米同胞約300人と共にした夕食懇談会で、「最後に残った分断国家、大韓民国で開催される大規模なスポーツ行事はいつも国際的な平和と和合の場となってきた」とし、「1988年ソウル五輪では東西両陣営が和解して冷戦構図の解体に大きく貢献し、2002年ワールドカップでは韓日関係の未来志向的協力があった」と述べた。文大統領は「平昌冬季五輪も、昨年冬に厳しい政治的激変期を経験した私たちにとって、癒しの五輪となり、ひいては平和と統合の五輪になるだろう」としたうえで、「平昌冬季五輪に対する関心と熱気が米国社会にも広がるように、(同胞社会が)牽引役を果たしてほしい」と訴えた。同日、同胞懇談会会場には、あちこちに平昌冬季五輪広報ポスターやタオルなどが置かれており、出席者全員が平昌冬季五輪広報委員に委嘱された。

 文大統領はこれに先立ち、ニューヨーク到着直後、国連事務局会議室で面会したアントニオ・グテーレス国連事務総長にも、「ソウル五輪が東西冷戦時期に平和と和合のきっかけを作ったように、来年2月の平昌冬季五輪も平和を増進する意味のあるきっかけになるだろう」とし、「和合と五輪の精神を具現する五輪として成功できるよう、関心を持ってほしい」と呼びかけた。文大統領はまた、「北朝鮮の核問題が平和的な方法で根源的かつ包括的に、また早急に解決できるよう国連事務総長が積極的な役割を果たしてほしい」としたうえで、「対話に向けた仲裁努力に韓国政府は積極的に応じる」と約束した。

 文大統領がこのように平昌冬季五輪の広報に力を入れているのは、五輪を南北関係改善の呼び水に活用しようとする意志を表したものと見られている。平昌冬季五輪のモットーの一つは「分断を越えて平和へ向かう」だ。大統領府関係者は「北朝鮮の核・ミサイル挑発が今のように続いている状況の中、文大統領が『ベルリン宣言』のレベルの南北対話を強調するメッセージを送るのは難しい」とし、「国境と理念を超越して和合する五輪精神を強調する中で、朝鮮半島問題を平和的に解決しようという方向に持っていこうとしている」と話した。国連安全保障理事会の対北朝鮮決議を通じた国際社会の対北朝鮮制裁・圧迫に賛同する一方、平昌冬季五輪を「平和と和解」基調を説破するテコとして活用するということだ。

 文大統領は、大統領選挙候補時代から平昌冬季五輪の「広報大使」と自ら名乗り、「北朝鮮選手団と応援団が金剛山(クムガンサン)陸路や鉄道を通じて韓国に来て、江原道が平和の象徴であることを強調することができればと思っている」と述べたた。大統領に当選した後の6月24日にも、北朝鮮に平昌冬季五輪における「南北単一チームの構成」を提案したこともある。抵抗が少ない文化・体育分野の交流・協力を通じて南北和解の突破口を開くという意志を示したのだ。

 文大統領は訪米期間中に予定されているトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長との面会でも、平昌五輪が平和五輪になれるように努力してほしいと要請するものとみられる。北朝鮮選手団のうち、まだ五輪出場資格を取った選手はいないが、IOCは北朝鮮の選手が出場権を取れなくても、国際競技連盟と協議して、ワイルドカードを与えるなど、北朝鮮の参加を積極的に支援する計画だ。

 文統領のこのような構想について、北朝鮮がどのような反応を見せるかは予測できないが、現在の雰囲気は悪くはない。今月「スポーツで南北関係を改善するのはナイーブな考え方」だと一蹴した北朝鮮のチャン・ウンIOC委員は最近、「オリンピック・チャンネル」とのインタビューで「スポーツと政治は別だ。平昌五輪に何らかの問題があるとは思わない」と明らかにした。

ニューヨーク/キム・ボヒョプ記者、イ・ジョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2017-09-19 21:40
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/811695.html 訳H.J(2170字)

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