登録 : 2017.09.07 23:30 修正 : 2017.09.08 08:00

THAAD発射台4基、追加搬入 
手続き的正当性捨てた政府 
大統領府、立場の発表なしに沈黙

7日午前、警察と在韓米軍が住民の抵抗を突破して搬入したTHAAD(高高度防衛ミサイル)発射台4基がこの日午後、慶尚北道星州基地に配備されている=星州/ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社
 7日、慶尚北道星州(ソンジュ)の在韓米軍基地にTHAAD(高高度防衛ミサイル)の残りの発射台4基の配備が完了した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮の「火星-14」型大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発に対応し、7月29日に「THAADの残りの発射台4基を追加で臨時配備せよ」と指示してから40日で、THAAD1個砲隊の配備が終わった。大統領選挙期間中、THAADによる朝鮮半島防衛の効用性に疑問を提起し、就任後も手続き的正当性を強調し、「国民の同意なきTHAAD配備は強行しない」としていた大統領府が、米国の圧迫に屈服し、国民との約束を破ったという批判が高まっている。

 国防部はこの日、「政府は各種弾道ミサイル発射と高威力の核実験など、さらに高度化する北朝鮮の核・ミサイルの脅威から韓国国民の生命と安全を保護するための措置の一環として、在韓米軍THAADシステムの残りの発射台4基を追加配備することに合意したことに従い、本日臨時配備を完了した」と明らかにした。

 国防部は前日、THAAD発射台4基の搬入計画を公開し、在韓米軍はこの日未明、京畿道烏山(オサン)空軍基地に保管中の発射台4基などを陸路を通じて星州基地に移した。THAADの配備に反対する住民と市民社会団体の会員など400人余りが道路をふさいで阻止したところ、警察の強制解散過程で数十人が負傷し、2人が警察に連行された。

7日午前、慶尚北道星州郡草田面韶成里会館前で道路を塞いで座り込みをしていた住民たちを警察が押し出した後、THAAD(高高度防衛ミサイル)発射台が基地に向かい、一人の住民が涙を流している=星州/ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社
 李洛淵(イ・ナギョン)首相はこの日午後、政府ソウル庁舎で主宰した国政懸案点検調整会議で「(THAAD配備は)難しいが不可避な選択だった」とし、「THAAD配備に反対する国民の皆様の至情を知りながらも受け入れられないのは非常に残念で申し訳ない」と明らかにした。李首相はまた、「THAAD搬入過程で負傷した星州と金泉(キムチョン)の住民を含めた国民の皆様にさらに申し訳ない」とし、「地域の傷を癒し、地域のさらに大きな発展を支援する」と述べた。

 このような政府の立場表明にも関わらず、国防部の発表に続き深夜に警察8000人余りを投入し、住民たちを引きずり出してTHAAD配備を推し進めたことをめぐり、批判世論が高まっている。THAAD発射台4基の非公開の国内追加搬入の事実に対する報告漏れに激怒し、真相調査を指示して基地全体に対する一般環境影響評価(アセスメント)の実施を約束し、手続き的正当性を強調してきた文在寅大統領が、立場を一気に覆したと映るからだ。

THAAD(高高度防衛ミサイル)発射台4基の追加配備が開始された7日未明、慶尚北道星州郡草田面韶成里の村会館の前でTHAADの配備に反対する住民らが警察と衝突している=星州/聯合ニュース
 特に、文大統領がロシア・ウラジオストクに出国している間に、奇襲的にTHAAD配備を完了したことをめぐっても、責任回避のためのものではないかという批判が出ている。これまで「国民の政府がどうして国民を蹴散らして入ることができようか」と言っていた大統領府は、警察力を動員して配備を強行し、この過程で住民たちが負傷したことに関しては、特に立場を発表せず沈黙した。

 THAAD配備に反対してきた6つの市民団体はこの日、星州郡草田面韶成里の村会館前で記者会見を開き、「国民の念願として誕生した文在寅政府が国民を裏切った」と批判した。彼らは「手続き的・民主的正当性を備え、国会の同意を得るという約束も何の未練もなく捨ててしまった」とし、「朴槿恵(パク・クネ)政府と大差ない姿を見せた文在寅政府に他に選択する術はない。THAADをなくす日まで、強い抗議を続ける」と強調した。イ・ジョンミ正義党代表も「文大統領は政府発足初期にTHAAD配備真相究明、国会での公論化、戦略環境影響評価の三点を約束したが、このすべての約束を覆した」と批判した。

イ・ジョンエ記者、星州/キム・イルウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-09-07 21:20
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/810163.html 訳M.C(1925字)
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