THAAD装備が移動する道路遮断し警察と対峙
6日午後2時頃、高高度防衛ミサイル（THAAD）発射台4基が翌日未明に旧星州ゴルフ場に追加配備される事実が広まると、慶尚北道星州(ソンジュ)は大騒ぎになった。THAAD配備に反対する住民など約200人は同日午後3時15分から、慶尚北道星州郡草田面(チョジョンミョン）韶成里（ソソンリ）会館前の道路で座り込みを始めた。一部はトラックや乗用車を動員して道路で立ちはだかった。THAAD装備を旧星州ゴルフ場がある達摩山（ダルマサン）に追加配備するためには、この道路を通過しなければならない。彼らはこのほか、韶成里会館に進入する主要3つの道路もふさぎ、警察と摩擦を起こした。警察は100カ中隊の8000人以上の兵力を動員した。
慶尚北道地方警察のパク・ファンジン庁長は同日午後5時53分に声明を発表し、THAAD追加臨時配備に対する協力を要請した。声明文でパク庁長は「政府が小規模環境影響評価（アセスメント）などの手続きを経て、THAADの追加臨時配備を決定しており、装備の異動に向けた警察の協力を要請しました。THAAD装備の移動の際、多数の大型軍車両が長距離を移動しなければならないうえ、臨時配備に反対する団体・住民たちとの物理的衝突が懸念されており、装備の安全な移動と共に、住民の安全保護を担っている警察が頭を悩ませている状況です。これと関連し、警察では住民の安全を最優先とする方針で、現場で公権力の行使を最大限自制し、安全フェンス・医療スタッフや救急車の準備など、万が一の偶発状況にも備える予定です。THAAD反対団体や住民たちも平和的方法で意思を表示をしてくださるよう要請いたします」と明らかにした。
これに先立ち、THAAD配備撤回のための星州草田闘争委員会、THAAD配備に反対する金泉市民対策委員会、円仏教星州聖地守護非常対策委員会、THAAD配備に反対する大邱慶北対策委員会、THAAD配備を阻止するための釜山・蔚山・慶南対策委員会、THAAD韓国配備を阻止するための全国行動など、5つのTHAAD反対団体が共同運営する韶成里総合状況室は同日午後、連絡網を通じて「今日の午後6時以前に韶成里に集結してほしい」と住民と連帯者たちに呼びかけた。
韶成里婦女会のイム・スンブン会長（61）は同日午後3時15分に声明を発表し、「THAADの追加配備は間近に近づいた。THAAD追加配備のニュースが伝わると、ここ韶成里に駆け付けてほしい」とし、「一人でも多く力を合わせれば、THAADの追加配備を食い止めることができる」と明らかにした。
THAAD配備の撤回のための星州闘争委員会も同日午後、連絡網を通じて「今日の午後6時まで韶成里に集結してほしい」という緊急告知文を送った。星州闘争委員会のキム・チュンファン常任委員長（57）は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が韓ロ首脳会談に向けて出国したこの時期に、THAADをまた違法に配備するなんて、朴槿恵(パク・クネ)政権と違うと言えるのか。星州闘争委員会は国防部からまだTHAAD追加配備の事実を通知されていない。一日前に通知すると言っていたのに、こんなふうに住民を愚弄してもいいのか」と激昂した反応を示した。
星州闘争委の副委員長を務めているイ・ジェドン星州郡農民会長（49）は「力を合わせて手段と方法を選ばず、THAAD追加搬入を食い止める。ろうそくの革命で誕生した文在寅政権が米国の圧力に屈し、このようなやり方でTHAADを追加配備することに憤りを覚える」と話した。
訳H.J(1914字)
