韓国放送(KBS)のチーム長・部長級ディレクターが経営陣の退陣を要求し、役職から辞退した。役職を辞退した人は、部長・チーム長クラスのディレクターの95%に達する。
29日、韓国放送でチーム長・部長職を務める幹部ディレクター88人は、この日午後6時を期して役職を辞退すると明らかにした。幹部ディレクターたちは声明書を出し「結局、コ・デヨン社長は破局を選択した。公営放送の未来ではなく自身のポストの保全を選択した」と言及した。また「放送積弊にすぎないコ社長が社長のポストにとどまっている状況では、とうてい公営放送としての責務を全うできないと考える」と役職辞退の理由を説明した。
ディレクターたちは「中間幹部の責務は、構成員が各自の力量を発揮できるよう支援し促すこと」だとし「現在の状況ではそれがとうてい不可能だ」と強調した。幹部ディレクターたちはまた、この日以後コ社長が下すすべての指示を拒否すると宣言した。
役職を辞退した幹部ディレクターたちは、芸能・ラジオ・ドラマ・報道など全分野に所属している。役職を辞退する部長・チーム長クラスのディレクターは全体の95%に達する。今月1日、幹部ディレクター80人あまりは「コ社長が退かなければ辞退する」という声明を出した。30日午前7時からは幹部ディレクターを含む韓国放送ディレクター協会会員が制作拒否に突入する。ディレクター協会は、制作拒否に参加するディレクターが750人に達すると見ている。