韓国放送(KBS)でも社長の退陣を要求する制作拒否が広がっている。28日から記者らが制作拒否に入ることにしたのに続き、プロデューサーらも30日から制作拒否に参加する。
韓国放送のプロデューサー協会は24日、30日午前7時から制作を中止すると明らかにした。プロデューサー協会は「23日に総会を開き、所属、職位と関係なく放送制作及び関連業務一切を拒否することにした」とし、「すべてのプロデューサーはコ・デヨン社長が退陣するまで制作を拒否するという連帯署名に参加する」と強調した。韓国放送プロデューサー協会に加入したプロデューサーは約850人で、制作を担うプロデューサーの90%以上が加入している。協会は今回の制作拒否には役員などを除く750人余りが参加すると見ている。ここにはチーム長・部長級のプロデューサー80人余りも含まれている。
リュ・ジヨル韓国放送プロデューサー協会長は「プロデューサーらが制作拒否に乗り出せば、当座の1週間程度は放映できるかもしれないが、その後はラジオ・教養など比較的制作期間が短い番組から制作に支障が生じるだろう」とし、「しばらく放送ができない方がかえって公営放送の権威と地位を正しく立て直すのに役立つ。韓国の放送を国民の放送に戻す近道」と話した。
来月初めまで制作拒否に入る人は持続的に増える見通しだ。この日から地域の取材・カメラ記者の集まりである全国記者協会と全国撮影記者協会も、制作拒否のための賛否投票に突入する。パク・ジョンフン韓国放送記者協会長は「地域の記者まで加勢すれば全部で500人を超える記者が制作拒否に入る予定だ。これは韓国放送全体の記者の62%の水準だ」と話した。これに先立ち23日夕方、韓国放送記者協会は、非常対策委員会を開き、28日から制作拒否に入ることを決議した。記者協会は今月16日に総会を開き、コ社長が退陣しなければ制作拒否に入ることにしたが、出席した記者283人のうち281人が賛成した。