韓国政府の軍事当局会談の提案に北朝鮮は26日午後まで何の反応も見せなかった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が6日「ベルリン構想」を通じて提案した7・27停戦協定日に合わせた「軍事境界線内の相互敵対行為の中止」は、事実上取り消しとなった。
ペク・テヒョン統一部報道官はこの日の定例会見で「現在まで(韓国側の軍事当局会談の提案に対して)北朝鮮の反応がない状況」だとし、「対話の『デッドライン』はなく、政府は落ち着いて淡々と北側の反応を待つ」と話した。
北朝鮮は政府が8月1日に開こうと提案した離散家族再会に向けた南北赤十字会談についても一切の言及がない。これについても、政府は「待つ」という立場だ。ペク報道官は「北朝鮮との対話は、これまで予測できない状況が多かった。うまくいく場合はうまくいったなりに、また、難しい状況は難しいなりに、それに合わせて落ち着いて準備していく」と話した。
こうした中で、北朝鮮がいわゆる「戦勝記念日」と呼ぶ27日前後に弾道ミサイルを発射する兆しがあるという外信報道が相次いでいる。大統領府関係者はこの日、記者団と会い「国家安全保障会議(NSC)で別途点検すると理解しているが、国防・外交部とともに鋭意注視している」と述べた。
北朝鮮労働党機関紙の「労働新聞」はこの日、「最後の勝利の7・27を必ずや手にするだろう」というタイトルの論評で「我々が国の経済発展も人民の生活向上も、誰かの助けによってではなく主体的な(核・経済)並進路線と不敗の自力更生で実現している今日、敵のいかなる制裁や封鎖も通用しない」と明らかにした。