朴槿恵(パク・クネ)前大統領の1審判決の生中継が可能になった。
大法院(最高裁判所)は25日、最高裁判官会議を開き、裁判長の許可で1・2審の主な事件の判決に対する中継放送ができるよう、関連規則を改定することにした。今までは主要事件の場合、公判や弁論の開始前にのみ制限的に撮影が認められてきた。
裁判の中継放送は1・2審の主要事件のうち、被告人の同意があるか、公共の利益のために必要と認められる場合、裁判長の許可のもと宣告場面に限り認められることになる。裁判長は弁論権・防御権および法廷の秩序維持などのため、撮影の時間や方法、条件などを制限できる。
このような内容を盛り込んだ「法廷での傍聴や撮影などに関する規則」は来月1日から施行される予定であり、現在裁判が進められている事件も適用対象に含まれる。これによって、朴前大統領とチェ・スンシル氏などの国政壟断事件、イ・ジェヨン前サムスングループ副会長の賄賂罪などの裁判も、裁判長の判断によって生中継が可能になった。
最高裁判所の関係者は「知る権利など公共の利益のため、相応の理由が認められる場合に限り、制限的に認めるものなので、芸能人に対する刑事事件などのように、関心が高いという理由だけでは中継放送を認めないだろう」と話した。
最高裁判所は今回の中継放送の実施結果をもとに、裁判の中継放送の範囲を拡大する案も慎重に検討していると明らかにした。