釜山わが民族助け合い支援運動とサハリン韓人歴史記念事業会、サハリン州韓国韓人会、サハリン州韓人協会の4団体と、ハ・イルミン釜山大学名誉教授、ペ・ダジ釜山民族広場常任代表など釜山の市民社会団体の代表や各界の有識者30人余りは12日、「文在寅大統領、痛恨の土地サハリンを訪問してください」というタイトルの要請文を出した。
これらの団体と関係者は要請文で「サハリン同胞たちは、故国に帰るためにサハリンの小さな港の大泊(現コルサコフ)に集まったが、日本の船は日本人だけを乗せて行った。サハリンに強制徴用された約4万人のうち、終戦後に故国行きの船を待っていたが寒さと病気で死んだ人は約4000人に上る」と話した。
さらに、「ロシアのプーチン大統領が9月6日から2日間にわたってウラジオストクで開かれる第3回東方経済フォーラムに文大統領を主賓として招待し、文大統領が受諾した。文大統領は帰国の途でサハリンを訪問してほしい」と要請した。
釜山わが民族助け合い運動などは、文大統領がサハリンを訪問するならば、日帝強制占領期に炭鉱などに連行された朝鮮人たちのうち終戦後に韓国に帰れずに亡くなった故人が多く埋葬されているユジノサハリンスク第1共同墓地を参拝してほしいと要請した。サハリンに住んでいる同胞や子孫に会い、慰労の言葉をかけてほしいとも注文した。
各界の有識者たちは、「もし文大統領がサハリンを訪問するならば、大韓民国政府樹立後初めて大韓民国の大統領が訪問することになる。日帝から解放された後、国に帰れなかった故人たちの怨念を晴らす意味がある」と明らかにした。
リ・インス釜山わが民族助け合い運動事務総長は「文大統領のサハリン訪問は、大韓民国政府レベルで歴代政府が関心を持たなかったサハリン同胞らに母国が存在するということを公式的に知らせる契機になるだろう」と話した。