光州(クァンジュ)市内5区に建設される平和の少女像が、これまでのつつましやかに座っているデザインではなく、不義に抵抗する“ハルモニ(おばあさん)像”などに多様化される。
21日、光州市内5つの区の「平和の少女像建設推進委員会」の話を総合すれば、5つの区の推進委は「世界慰安婦の日」(8月14日)に合わせて少女像を建設する方針だ。2012年「日本軍“慰安婦”問題解決のためのアジア連帯会議」は、8月14日を世界各地にある日本軍慰安婦被害者を記念する「世界慰安婦の日」と決めた。8月14日は、慰安婦被害者の故キム・ハクスンさんが、1991年に被害事実を初めて公開証言した日だ。
光州市北区の推進委は「光州精神」が込められた少女像の製作を推進している。北区推進委側は「当時の少女が今はハルモニになって、日本政府の誤りに抵抗する姿の少女像を製作する方針」と話した。南区には、座っている少女像の隣に高齢のハルモニが一緒にいる姿の少女像が登場する見込みだ。光山区(クヮンサング)の推進委は、少女像の隣に歴史的事実が刻まれたレリーフもあわせて作る。東区の少女像も、立ちあがり手を差しのべるデザインで建設されると見られる。日本軍性的奴隷被害者支援の活動をする市民団体「光州ナビ(蝶々)」は、最近意見書を通じて「日本軍性的奴隷被害者が今も無力で可憐な少女の姿のままでよいかについて、熟慮しなければならない」として「日本政府と屈辱的な韓日合意に対抗し、韓国全土と世界各地で堂々と対抗しているハルモニの姿もまた、私たちが記憶しなければならない」と明らかにした。
5つの区の少女像建設を、市民が主導している点はきわめて肯定的だ。北区の平和の少女像建設推進委員会は昨年、11月3日の学生独立運動記念日に合わせて発足式を開き、今年3月1日の三一節に合わせて公式に発足した。
だが、少女像の建設日を8月14日に合わせるために急ぐことは止めようという提案も出ている。光州ナビのペク・ヒジョン代表は「市民の提案と募金で少女像の建設が推進されることは意味のあること」としながらも「少女像の建設推進が、正しい歴史認識を打ち立てる方式でなされることを願う」と話した。北区平和の少女像建設推進委員会のチョン・タルソン委員長(38)は「市民の募金が目標どおりに進まなければ、少女像の建設も遅れることになる。少女像が区毎に建設されることを否定的に見る必要はないと考える」と話した。