米空軍のB-1B長距離爆撃機2機が20日、朝鮮半島上空に出撃した。
韓国空軍関係者はこの日「韓国空軍は本日、朝鮮半島上空で米B-1B 2機と連合訓練をした」と話した。B-1Bは、太平洋グアムのアンダーソン空軍基地から朝鮮半島まで2時間30分で到着できる超音速長距離爆撃機だ。北朝鮮が弾道ミサイルを発射した先月29日にも朝鮮半島に出撃したことがある。B-1Bは核武装能力はないが、大量爆撃能力を備え、北朝鮮はB-1Bの朝鮮半島出撃に敏感な反応を見せてきた。
この日B1-B 2機は、韓国の防空識別区域(KADIZ)南端に入り、済州島(チェジュド)の南方を経て東海側に北上し前方地域で西に方向を変えた後、再び南に下って行ったという。朝鮮半島上空には概略2~3時間留まり、F-15Kと連合訓練を行い、江原道の必勝(ピルスン)射撃場で模擬爆撃訓練をした。
今回のB-1B出撃は、時期的に最近ムン・ジョンイン大統領統一外交安保特別補佐官が「北朝鮮が核・ミサイル活動を中断すれば米軍の戦略資産展開を減らすことができる」と発言した直後なので注目される。米国が戦略資産の展開を減らす計画はないというメッセージを発信したのではないかという解釈が出ている。しかし、韓国空軍関係者は「定期的な定例訓練の一環で進行されたこと」と説明した。別の空軍関係者は「今回の訓練計画はムン特別補佐官の発言が出る前の先週に立てられたと理解する」と話した。