韓国を訪問したマイク・ペンス米副大統領は17日「朝鮮半島非核化原則」を再確認し、北朝鮮核問題の「平和的解決」を望んでいると明らかにした。そう言いながらも、一方では「北朝鮮は米国の断固とした意志と力を試さない方がいい」と警告した。対北朝鮮圧迫を強化しながらも、「軍事的処置」は排除し、交渉を通じた北朝鮮核問題の解決を追求するトランプ政権の対北朝鮮政策基調を示したものと見られる。
ペンス副大統領は同日、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行とソウル三清洞(サムチョンドン)首相公館で昼食を共にした後、共同会見を開き、「全てのオプションはテーブルの上にある」と述べながらも、「1992年以降、米国と我々の同盟は、非核化された朝鮮半島を目指して共に努力を重ねてきた。私たちはこの目的を平和的に達成することを望んでいる」と述べた。ペンス副大統領はさらに、米国のシリア空爆などに言及し、「北朝鮮は米国大統領の断固たる意志や米軍の力を試さない方がいい」と付け加えた。
ペンス副大統領はまた、先週7日、米中首脳会談で両首脳が「北朝鮮が違法な兵器開発計画を放棄するよう共に説得することで合意した」と明らかにして注目を集めた。トランプ政権が「軍事的オプション」は排除したことを示唆したもので、彼は同日午前、非武装地帯(DMZ)を訪問した際にも「平和的手段と交渉を通じて目的(朝鮮半島の非核化)を達成する」とのメッセージを伝えた。ペンス副大統領は同日午後、チョン・セギュン国会議長との会談でも、「朝鮮半島の非核化という目標」と「平和的達成」の原則を強調した。
これに先立ち、ホワイトハウスのハーバート・マクマスター国家安保補佐官も16日(現地時間)、ABC放送の「ディス・ウィーク」に出演し、「この問題(北朝鮮の核・ミサイル)による危機がピークに達しており、問題を平和的に解決するため、軍事的オプション以外のすべての処置を取る時期になった」と述べた。
一方、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備についてペンス副大統領は「われわれは同盟のために防衛的措置のTHAADミサイル防衛システムを引き続き展開する」と短く言及した。今回の歴訪に同行したホワイトハウス外交政策参謀が前日「(THAAD配備は)次期大統領が決定する事案」と話して、波紋を呼んだが、「在韓米軍のTHAADが早期に配備運用されるよう」合意したと明らかにした黄代行の発言とは隔たりがあるものと見られる。