今月4日に死去した慰安婦被害者ハルモニ(おばあさん)の故イ・スンドクさんの家族らが、和解・癒やし財団の職員の香典を送り返した。
韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は14日、「イ・スンドクさんと家族は、2015年の韓日合意による日本政府の拠出金は公式謝罪による法的賠償金ではないため、1億ウォン(約950万円)も受領せず、祝日に和解・癒やし財団から送られてきたプレゼントもすべて送り返してきた」として、今回香典を返した理由を明らかにした。
さらに、挺対協は「すでに崩壊した政権が犯した外交の惨事の結果である2015年の韓日合意にいまだこだわり、日本政府の拠出金の根拠と手続きも無視して、(それとは)何のかかわりもないところに使用している和解・癒やし財団は解散しなければならない」と主張した。
これに先立ち、和解・癒やし財団のある職員はイ・スンドクさんの葬儀に訪れ、身分を隠したまま、香典を置いていった。ハルモニの家族はこの香典を後で確認し、どう処理するか悩んできたという。和解・癒やし財団は昨年7月、政府主導で設立された。しかし、真の謝罪をしない日本政府から財団資金を受ける形であるため、挺対協は同財団の解体を主張してきた。