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安哲秀はソウル・忠清で優位、文在寅は全羅道で14%pの格差で首位

登録:2017-04-08 03:15 修正:2017-04-09 20:01
ギャラップ調査…文在寅38%、安哲秀35%
大統領選挙5者対決の支持度(単位:%。資料:韓国ギャラップ)。左から共に民主党の文在寅、国民の党の安哲秀、自由韓国党の洪準杓、正しい政党の劉承ミン、正義党の沈相ジョン//ハンギョレ新聞社

 第19代大統領選挙を1カ月後に控え、国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補が共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補をギリギリまで追撃し、大統領選の構図が「2強対決」に急速に再編された。安候補は特にソウルと忠清道で上回り、大邱(テグ)・慶尚北道と50代以上の高年齢などの保守層で勢力を広げていることが分かった。

 韓国ギャラップが主要5政党の大統領選候補が確定されてから初めて4~6日、全国の成人男女1005人を対象に「大統領候補支持度」を調査して7日に発表した結果(95%信頼水準で標本誤差±3.1%ポイント)によると、文在寅候補と安哲秀候補はそれぞれ38%、35%を得て、誤差範囲内の薄氷の競争を繰り広げている。保守候補の自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補と正しい政党の劉承ミン(ユ・スンミン)政党候補はそれぞれ7%、4%と集計され、正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)候補は3%の支持率を獲得した。文候補と安候補はギャラップが各党大統領選候補が確定する前の3月第5週に実施した「5者仮想構図」調査では、それぞれ40%、29%を記録したが、大統領選候補に確定された後、文候補は2ポイント下落し、安候補は6%ポイント上昇した。

 安哲秀候補は今回の調査で中道系に分類されるソウルと忠清道でそれぞれ39%、42%の支持を得て、文在寅候補を上回った。特に、民主党予備選挙で脱落した安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道知事の支持基盤である忠清道での支持率は先週20%から2倍以上に上昇した。ソウルでも文候補が先週(38%)で3%ポイント減った反面、安候補は30%→39%へと大幅に増加した。

 大邱・慶尚北道地域では、安候補が38%の支持率を得て、文候補(15%)はもちろん、保守候補の洪準杓候補(14%)と劉承ミン候補(15%)を2倍以上引き離した。釜山(プサン)・慶尚南道では文候補が優位(41%)を保っているものの、先週より3%ポイント落ちた反面、安哲秀候補は20%→25%に上昇傾向を示した。ただし、両候補の最大基盤である全羅道では、文候補が46%から52%に6%ポイント上がった一方、安候補は37%から38%に1ポイントの上昇にとどまった。この地域で優位を占めてきた文候補が格差をさらに広げた様相だ。

 安哲秀候補の上昇には伝統的保守層に分類される50代以上の中・長年層の支援も大きく作用している。安候補は50代と60代でそれぞれ48%、47%の支持率を得て、他の候補を大きく上回った。保守層の「安哲秀集中現象」は、理念性向別の調査で最も明確に示される。自分を保守だと考える回答者の42%が、安哲秀候補を支持した。安候補は好感度調査でも「好感が持てない」(35%)より「好感が持てる」(58%)との回答が多かった。韓国ギャラップの前回の調査(3月第3週)で好感が持てるが38%、好感が持てないが57%だったが、3週間でその割合が逆転した。今回の調査で文候補は好感が持てる(48%)と好感が持てない(46%)がほぼ同じだった。

 ある世論調査専門家は「文在寅候補に対する反感、『洪準杓候補に投票すると死票になりかねない』との懸念などが複合的に作用し、安候補が反射利益を得ているものとみられる」と分析した。これは、安候補の「外延の拡大」とも言えるが、逆に今後の関心によっていつでも変動の可能性があるということでもある。また、安候補に対する保守層の支持が高くなる場合、票田である全羅道で、民心の離反が生じかねない。韓国ギャラップは「安候補への支持は国民の党支持層の外郭に基盤するところが大きく、不確実性または変動性が高い」と説明した。大統領選挙が近づくにつれ、各候補の支持層が再編される可能性もある。韓国ギャラップが「引き続き支持する意向があるか」を尋ねた結果、「状況に応じて変えることもあり得る」という回答は文在寅候補支持者は44%、安哲秀候補支持者は40%だった。韓国ギャラップの関係者は「どの候補も固定支持層を確保したとは言い切れない」と話した。

チェ・ヘジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/789847.html 韓国語原文入力: 2017-04-07 23:04
訳H.J(2002字)

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