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検察対朴槿惠、死活を賭けた“攻防”…13件の容疑めぐりマラソン事情聴取

登録:2017-03-21 02:07 修正:2017-03-21 07:15
21日、朴前大統領が検察に召喚
朴槿恵前大統領の検察の事情聴取を翌日に控えた今月20日午後、ソウル瑞草洞のソウル中央地検の正門入口に朴前大統領がフォトラインに立つ場所が表示されている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領に適用された13件の容疑をめぐり、立証を自信する検察とこれを全面否定する朴前大統領の間に、熾烈な攻防が予想される。

 朴前大統領が21日午前9時30分、ソウル中央地検に到着した直後、どのような“出頭の感想”を述べるかが注目される。朴前大統領のメッセージを通じて、同日の事情聴取の雰囲気を予想できるとみられる。これまで、朴前大統領側は検察特別捜査本部とパク・ヨンス特別検察官チームが調査結果を発表するたびに、これを全面否認する反論資料を発表しており、今月12日に大統領府を出てソウル三成洞(サムソンドン)の自宅に戻った時も「真実は必ず明らかになる」と述べた。この日も自分の容疑を否定し、無実を訴える内容のメッセージを発表するものと見られる。

 これに先立ち、2009年に検察の事情聴取を受けた盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は、慶尚南道金海市(キムへシ)烽下(ポンハ)村へ出発する前に、「国民のみな様に合わせる顔がない。失望させて申し訳ない」と述べており、最高検察庁に到着してからは記者団の質問に「また今度話しましょう」と話してから、庁舎内に入った。当時、盧元大統領は検察調査内容の一部を認めながらも、核心内容は知らなかったと反論したという。

朴前大統領、出頭のメッセージは?  
自宅に帰ってからも「真実が明らかになる」  
容疑を全面的に否認し、無実を訴える見込み 
 
事情聴取に臨む検察と朴前大統領の戦略  
検察「朴前大統領の態度次第で複数のシナリオ」  
アン・ジョンボム、イ・ジェヨンとの対質は予定されず  
朴前大統領側、「証拠不足」「知らなかった」で対抗する見込み  
 
検察「司法処理は決まっていない」  
「令状は避けられない」との世論高まる中、大統領選挙が影響する可能性も  
キム・スナム総長の最終決定に注目

 事情聴取で朴前大統領と検察がどのような戦略を駆使するかにも注目が集まっている。ある検察関係者は「朴前大統領が容疑の一部でも認めるか、それとも全面否定するかによって、当日の検察の事情聴取の方向が変わる」とし、「複数のシナリオを持って対応するだろう」と話した。検察は、朴前大統領が容疑内容を否定することに備えて、アン・ジョンボム元大統領府政策調整首席の業務手帳などの物証と、サムスンの役員及び保健福祉部の官僚たちの供述などを活用するものとみられる。アン元首席やサムスン電子のイ・ジェヨン副会長などとの対質尋問は可能性が低いとされる。

 朴前大統領側は予想される質問をピックアップし、事前にリハーサルを行ったという。朴前大統領側は、賄賂の授受と関連して、請託の見返りとして賄賂を受け取ったという直接的な証拠が不足しており、ブラックリストの作成や大統領府文書の流出なども、朴前大統領は全く知らなかったという立場を固守している。

 検察は拘束令状の請求など、朴前大統領の司法処理方向と関連し、「まだ決まっていない」という立場だ。朴前大統領に対する事情聴取を終えてから、1日ほどその内容を検討し、拘束令状請求の可否を決める方針だ。検察内外では「令状請求は避けられない」というのが大方の意見だが、大統領選挙の政局に入った点を考慮し、「在宅起訴が望ましい」との意見もある。拘束令状を請求するか否かは、捜査チームの意見を聞いて、キム・スナム検察総長が最終決定する方針だ。検察は大統領選挙の政局が本格化する前に、来月中旬まで捜査を終える方針を決めたという。

 検察は保安に万全を期している。召喚を翌日に控えた20日、検察は「朴前大統領の事情聴取の場所と事情聴取前の礼遇などは、調査当日午前にマスコミに公開する」と明らかにした。

チェ・ヒョンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/787273.html 韓国語原文入力:2017-03-20 21:09
訳H.J(1862字)

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