登録 : 2017.03.06 01:24 修正 : 2017.03.06 07:34

中国人観光客で賑わっていた化粧品・免税店 
中国の旅行商品禁止で客足途絶える 
化粧品店には店員だけが… 
免税店に列をなしていた人も急減 
定年退職後、娘と共に来韓した中国人観光客 
「最終列車に乗って韓国に来たようだ」

休日の今月5日午後、THAAD問題で中国人観光客が減少したソウル市中区明洞で中国語観光通訳案内員が観光客を待っている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社
 「中国人観光客はほとんどいません。中国語を話す人は大体台湾人です」

 中国の威海から留学に来て、週末には明洞(ミョンドン)通りの屋台でアルバイトをするウォン・ジンさんは「1カ月前から中国人観光客たちが減った」と話した。5日午後、明洞中心街に並んでいる60以上の露店のうち、人が集まって食事をしていたのは10カ所にも満たなかった。週末には歩くのがやっとの賑わいを見せていた明洞の通りは、数カ月前に比べて閑散とした印象を受けるほど余裕があった。化粧品店もお客さんより店員が多い店も多かった。ある販売員は「冬から中国人の客足が途絶えた」としたうえで、「中国政府が韓国旅行を禁止すれば、ここで働く人たちもほとんど家に帰らなければならないかもしれない」と心配していた。

 ロッテ免税店本店も数カ月前までは1、2時間並ぶのは基本だったが、その列がかなり短くなっていた。天津で教師を定年退職し、娘と共に団体旅行に来たある中国人は「最終列車に乗って韓国に来たようだ」と言った。「きれいな環境が気に入ったし、もう引退して時間もあるから、個人旅行で再び来てみたかったけど、私たちのような庶民は国家政策に従わなければならないから、それは難しそうだ」と話した。彼は「周りで反韓感情を持った人たちがたくさん増えた」とし、「(免税店は)中国人だらけのようだが、この人たちが来なかったらどうなるだろう」と心配していた。上海で友達と個人旅行に来た女性は「韓国料理が好きだ」としながらも、「(韓国旅行商品の禁止についてまだ聞いていないが)政治的な話はしたくない」と語った。

休日の5日午後、THAAD問題で中国人観光客が減少したソウル明洞の通りで50%セールの表示が掲げられた化粧品ショップが閑散とした様子をみせている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社
 中国の「THAAD(高高度防衛ミサイル)報復」が本格的に効力を発揮する前に、明洞通りにはすでに寒風が吹き荒れていた。THAAD配備問題で中国政府が遺憾の意を表した昨年末から危機が影を落とし始めたのに加え、韓国旅行商品の販売禁止令によって、観光市場は“残忍な春”を迎えている。

 韓国を訪れた中国人の数が2013年52.5%、2014年には41.6%という爆発的増加傾向を見せたことで、観光・免税店業界は投資を増やすのに余念がなかった。2015年のMERS(中東呼吸器症候群)事態で3.8%減少した中国人訪問者は、再び昨年34.8%増加した。しかし、中国が韓国行きのチャーター便の運航制限に入ると、1月の訪問客が8.3%増に止まった。昨年1月の増加率は32.4%だった。観光客を対象に商売する自営業者らは生計が脅かされる状況に陥った。8年前から明洞駅周辺で焼肉屋をしてきたC氏は「中秋節までは中国人観光客が徐々に増えたが、冬に入ってから中国人観光客対象の情報誌に掲載した割引クーポン回収率が3分の1程度に減った」とため息をついた。C氏は「南山ケーブルカー方面に行く団体バスが最近は見当たらない。周りの商人たちがみんな心配している」と話した。

化粧品ショップで休日の5日午後、THAAD問題で中国人観光客の減少したソウル明洞の商店街お客を待っている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社
 観光バスで渋滞になっていたソウル麻浦区(マポグ)延南洞(ヨンナムドン)一帯も、交通が円滑になるほどバスが消えた。ホテルより安くて中国人たちが好むAirbnbやゲストハウスを運営する個人事業者も打撃が予想される。東大門で部屋5個をAirbnbで運営するC氏の顧客のうち半分は中国人だ。彼は「4日に到着した中国人が『政府にやってはならないと言われたことをしているようで緊張する』と打ち明けた」とし、「小規模の団体観光客が多いゲストハウスらは予約のキャンセルがしばしば生じている」と話した。観光業界は、今回の措置の効果が本格化すると見られる今月末からが本当の危機の始まりになると予想する。

 5日現在、中国内オンライン旅行会社最大手のCトリップをはじめ、中国の主要旅行会社のホームページから韓国旅行商品は全て消えた。韓国に来る中国観光客の中で40%が利用するというCトリップでは、旅行商品の販売禁止令が下されたとされる2日から両日間で、100人程度が旅行商品をキャンセルしたという。

 明洞のある店主は「政府が一日も早く問題を解決してくればいいけど、このような状況を心配していたなら、ここまでにはならなかっただろう」とし、「散客(個別観光客)でもあまり減らないことを祈るだけ」と話した。中国四川省から来た留学生のルウィさんは「政府の政策が負担を及ぼすとは思うが、若者たちは以前とは違う。私の友達もそうだし、個人旅行者たちはそれでも韓国行きを諦めないだろう」と話した。

キム・ウンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2017-03-05 18:14
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/785191.html 訳H.J(2396字)

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