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審判の日控えて“100万人ろうそく集会”…三一節に再び集まる

登録:2017-02-26 22:11 修正:2017-02-27 07:00
25日午後、ソウルの光化門広場で民衆総決起大会が開かれ、参加者が朴槿惠大統領の退陣と特検捜査の延長を要求している=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 再び100万人が集まった。朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任4周年をむかえた25日、今年最大の人波が集まったソウル光化門(クァンファムン)広場に「朴槿恵4年、もう終わらせよう」という叫び声が轟いた。憲法裁判所の弾劾審判で、朴大統領側代理人団の裁判所無視が度を越していて、特検捜査期間を黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行が延長する意向を見せないことに対する怒りが市民を広場に呼び集めた。

 憲法裁判所の弾劾審判最終弁論とパク・ヨンス特別検察官チーム1次捜査終了をそれぞれ2日、3日後に控えて開かれた第17回ろうそく集会に、ソウル光化門広場100万人、光州(クァンジュ)と釜山(プサン)でそれぞれ4万人と2万5000人が集まり、全国で107万人(「朴槿恵政権退陣非常国民行動」推算)が集まった。

 妻と一緒にろうそくを掲げたH氏(67)は「朴大統領の代理人団が憲法裁判所の権威を冒涜し裁判所をバカにしただけでなく、弾劾反対集会に出て行き扇動までしている。これは“チェ・スンシル-朴槿恵ゲート”で怒りに燃えた民心に油を注ぐ行為だ。朴大統領の代理人団のやり方に腹が立って広場に出てきた」と話した。中学生と小学生の二人の娘と妻と一緒に参加したイ・サンホ氏(49)は「憲法裁判所の審判時間を引き延ばすだけでなく不服従の話まで出ているが、こうした態度を示す朴大統領の代理人団が果たして本当に法曹人だろうか、疑いたくなる」として「憲法裁判所は揺らぐことなく予定通りに審判しなければならない」と話した。

 黄教安大統領権限代行を糾弾する声も多かった。会社員のキム・ヨンウク氏(34)は「黄権限代行は選出された権力ではなく単に任命された権力に過ぎないのに、あたかも大統領であるかのように振る舞っていて、見ていて哀れだ。国民の怒りを招く大統領のふりを直ちに止めるべきだ」と話した。弾劾反対集会のデマ主張のために、この日初めてろうそくを掲げたという参加者もいた。チェ・ミョングク氏(48)は「弾劾反対集会をして朴大統領を支持する人々は、大統領のためにもデマニュースの流布や特検捜査に対する根拠のない誹謗を直ちに止めるべきだ」と話した。

 午後7時50分頃、一斉消灯行事でろうそくの灯が消えると、光化門広場横の政府ソウル庁舎の正面には「朴槿恵拘束」、「特検延長」、「黄教安退陣」という字句がレーザー光で鮮明に描かれた。広場に集まった市民は、赤い韓紙で包まれたろうそくをいっせいに高く掲げる「レッドカード」(退場)パフォーマンスを行い、「朴槿恵を弾劾せよ。特検を延長せよ。黄教安は退陣しろ」とスローガンを叫んだ。

 政界に対する批判も相次いだ。3歳の息子を乗せた乳母車を押して参加したYさん(40)は「国民が願うのは、単に大統領1人が変わることでなく、これまで幾重にも重々積み上げられた積弊を清算し、国民が主人になる世の中を作ること」とし「政界は選挙だけに埋没するのでなく、ろうそく市民の声を聴きながら動かなければならない」と話した。

 本集会を終えた参加者は、大統領府、憲法裁判所、韓化(ハンファ)・ロッテ・SK財閥の本社がある乙支路(ウルチロ)など三方面に分かれて行進を始めた。大統領府方面への行進には、たいまつが再び登場した。退陣行動は三一節の来月1日にも第18回ろうそく集会を大規模に開催する計画だ。

キム・ギュナム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/784217.html 韓国語原文入力:2017-02-26 17:09
訳J.S(1629字)

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