日本軍慰安婦被害者のキム・ボクトゥクさん(100)が、和解・癒やし財団を通じて受け取った日本政府の慰労金1億ウォン(約970万円)を財団に返すことにした。現在、キムさんの甥がお金を保管しており、最近「お金を受け取った事実を知らず、お金を受け取ったなら返してほしい」というキムさんの肉声録音が公開された。
キムさんの甥(48)は23日、ハンギョレとの電話で「叔母(キムさん)が『お金を返金してほしい』と話した。それで1億ウォンを財団に返金することにし、電話で決定内容を知らせた。この決定は叔母の意思によるもの」と明らかにした。キムさんは、日本政府の謝罪を受けるため闘う日本軍慰安婦被害者のハルモニ(おばあさん)たちの象徴的人物であり、アルツハイマー性痴呆症で2013年11月から入院している。
和解・癒やし財団は「お金を返金するというのがキムさんの決定だと確認されれば返してもらうようにする」と明らかにした。しかし財団は「日本軍慰安婦被害者ハルモニから支給が完了したお金を返してもらうのは初めてだ。返してもらう手続き自体が設けられておらず、内部検討が必要だ」と付け加えた。
韓日政府は2015年12月28日、日本政府から10億円を受け取り被害女性たちに渡すなどの内容で慰安婦問題の解決に合意した。これを土台に昨年7月に発足した和解・癒やし財団は、日本政府が渡した10億円で慰安婦被害者の女性たちに一人当たり1億ウォンずつ支給している。財団は昨年キムさんにも1億ウォンを支給しており、キムさんの甥がそのお金を保管している。しかし、キムさんの同意を受けてお金を支給したという財団の説明とは違い、お金を受け取った事実を知らず、お金を受け取ったなら返してほしいというキムさんの肉声録音が、最近市民の集いを通じて公開された。