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パク憲法裁所長退任前の弾劾決定は不可能…早ければ2月末に判決

登録:2017-01-23 23:46 修正:2017-01-24 07:17
2月1日・7日、金淇春など7人の証人尋問を予定 
大統領側、39人の証人申請で遅延作戦 
今月末の憲法裁所長の任期内には結論出せず 
 
チャ・ウンテク「チェ・スンシルの言葉どおり大統領が現れぞっとした」 
キム・ジョン「朴大統領、チョン・ユラ支援に言及してショック」 
イ・スンチョル「偽証の処罰より大統領府の方が怖かった」
朴槿恵大統領が旧正月を控えた23日午後、国立ソウル顕忠院の朴正煕元大統領の墓所を訪れている。先月9日に国会弾劾訴追案可決で職務停止された後、朴大統領が大統領府を出たのは初めて。朴大統領は最小限の警護だけで墓地の前に10分ほど佇んだという=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 憲法裁判所は23日、朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾審判に関する証人尋問を2月1日と7日にも開くことにした。これによって、31日に任期が終わるパク・ハンチョル憲法裁判所長の退任前に弾劾審判の決定を下すことは不可能になった。

 憲法裁はこの日、8回目の弁論を開き、来月1日と7日に金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長などの証人尋問を決定した。朴大統領の代理人たちはこの日、金元室長、禹柄宇(ウ・ビョンウ)元大統領府民政首席秘書官など39人の証人を大量に申請したが、憲法裁はこれらのうち6人と国会側が申請したチョン・ヒョンシク元Kスポーツ財団事務総長の7人だけを証人として認め、残りは採択を保留した。パク憲法裁判所長は25日の9回目の弁論を最後に退任し、2月1日からは裁判官8人だけが参加する。これにより朴大統領の弾劾審判判決は、早ければ2月末に行われるものとみられる。

 朴大統領の遅い証人申請は、この日法律違反を除外し民主的基本秩序違反を中心に再構成した弾劾訴追事由を提出するなど、裁判日程を繰り上げようとする国会側の戦略に対抗するためのものとみられる。訴追委員である正しい政党のクォン・ソンドン議員は、「朴大統領側が8回目の弁論日になっていきなり証人を申請し、これらの多くが大統領に不利な供述をすることに照らしてみると、弾劾審判を遅延させる意図と判断せざるをえない」と批判した。

 この日、憲法裁に証人として出席したキム・ジョン元文化体育観光部次官とチャ・ウンテク氏は、チェ・スンシル氏と朴大統領の“特殊関係”について供述した。チャ氏は「チェ・スンシル氏が『文体部公務員たちは大統領が考える文化隆盛を一つもできていないため、民間財団が必要だ』という話をよくした」とし、「その後、(チェ氏の言葉どおり)本当に財団ができ、チェ氏が指示してブランドを企画し、ブランドが形になる頃に大統領が現れたのでぞっとした」と話した。さらにチャ氏は「チェ氏が事務室で演説文や国務会議の議事録をパソコンで作業しているのを見た。私がチェ氏に渡した文にある文章を、朴大統領が助詞一つも違わず述べた」と話した。キム元次官は「朴大統領が『政界から“姫乗馬”の話が出たが、アジア大会で金メダルを獲得した選手について否定的な言葉が出て来るのは残念だ、(チェ氏の娘の)チョン・ユラさんのように才能のある選手のための英才プログラムをうまく作ってほしい』と話した」とし、「チョン氏を名指しして話したので大きなショックで受け止めた」と供述した。

 この日最後に証人尋問したイ・スンチョル全国経済人連合会(全経連)副会長は、大統領府の指示でミル・Kスポーツ財団を設立したと改めて確認した。イ副会長は、国会の国政調査では全経連が自発的に設立したと証言したが、国会で偽証した理由を尋ねると「偽証の処罰よりも大統領府の(偽証)要請のほうが怖かった」と答えた。

キム・ミンギョン、キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/779954.html 韓国語原文入力:2017-01-23 20:49
訳M.C(1525字)

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