セウォル号の惨事を追悼する「“じっとしていろ”沈黙行進」の提案者ヨン・ヘイン氏(27)が、集会及び示威に関する法律違反の裁判で罰金300万ウォン(約29万円)を言い渡された。
ソウル中央地裁のオ・ユンギョン裁判官は11日、集会及び示威に関する法律違反と一般交通妨害容疑で起訴されたヨン氏に罰金300万ウォンを言い渡した。オ裁判官は「被告人が他の集会の参加者たちと一緒に招いた交通妨害の状況は、車両の運転者や歩行者が当然に受忍できる程度を超えていた」と判断した。
ソウル中央地検公共刑事捜査部(キム・ドンジュ部長検事)は、ヨン氏を合計10件の一般交通妨害、集会及び示威に関する法律違反の容疑で在宅起訴した。ヨン氏が2014年5月18日「セウォル号惨事の追悼沈黙行進」当時、事前に届け出た経路の行進時間が過ぎたにも関わらず、参加者たちと道路を占拠してデモを継続した点を問題視した。昨年11月、検察はヨン氏に懲役2年の刑を求刑した。
ただし、オ裁判官はヨン氏が警察に届け出ずに2014年5月3日ソウル鍾路区(チョンノグ)の一民(イルミン)美術館前でセウォル号惨事の追悼沈黙行進を行ったことについては、「沈黙行進をしただけで『朴槿恵(パク・クネ)は退陣せよ』というスローガンを叫んではいないと思われる点に照らしてみると、届け出義務のない冠婚葬祭などの集会に該当するとみられる」とし、無罪を宣告した。
ヨン・ヘイン氏は判決直後、ハンギョレとの電話で「単なる集会の参加者で集会が申告範囲を逸脱したかどうか分からない状況で一般交通妨害罪を適用し処理するのは、集会とデモの自由を侵害すること」だとし、「控訴して最後まで無罪を主張し、法廷で争う」と明らかにした。