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セヌリ党、嶺南地域政党に転落の危機

登録:2016-12-28 22:22 修正:2016-12-29 05:31
ソウル選出議員9人が離党、3人だけ残る 
潘基文変数によっては忠清道も離脱の展望
セヌリ党のチョン・ウテク院内代表(左)が今月28日午前、国会院内代表室を礼訪したチュ・ホヨン改革保守新党(仮称)院内代表と握手している=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 分党によりセヌリ党の「全国政党」としての地位が揺るがされることになった。

 28日現在、セヌリ党に残った議員99人のうち、比例代表を除く地方区選出議員82人の地域分布を見れば、嶺南(ヨンナム)地域(釜山・蔚山<ウルサン>・慶尚南道・大邱<テグ>)・慶尚北道)選出議員数が41人で半数を占める。釜山では金武星(キム・ムソン)、キム・セヨン、イ・ジンボク、ハ・テギョン、チャン・ジェウォン議員が改革保守新党に移り、13議席中の5議席が減った。慶尚南道は12議席のうちキム・ジェギョン、イ・グンヒョン、ヨ・サンギュ議員の離脱により3議席が減った。蔚山ではカン・キルブ議員が抜け3議席から2議席になった。慶尚北道では脱党者がいないためセヌリ党は13議席を維持し、大邱でも10議席のうちユ・スンミン、チュ・ホヨン議員を除く8議席を維持している。

 ソウルは12人のうち9人が離党し、現在はナ・ギョンウォン、キム・ソンドン、チ・サンウク議員の3人だけが残っている。保守の票田である江南(カンナム)・瑞草(ソチョ)・松坡(ソンパ)区のイ・ジョング、イ・ヘフン、イ・ウンジェ、パク・インスク議員の4人は全員離党して、セヌリ党の江南ベルトの議席は0になった。1次離党に合流しなかったナ・ギョンウォン議員が、1月に改革保守新党に合流すれば、セヌリ党はソウル選出地方区議員49議席のうち、わずか2議席だけになる。

 仁川(インチョン)・京畿道では6人(イ・ハクジェ、ホン・イルピョ、チョン・ビョングク、キム・ヨンウ、キム・ハゴン、ユ・ウィドン)が抜けて、セヌリ党は25議席から19議席に減った。シム・ジェチョル、パク・スンジャ議員など首都圏議員4~5人が2次離党を考慮中で、ソウル・首都圏でのセヌリ党の力はさらに縮むものと見られる。

 江原道はセヌリ党7議席のうちクォン・ソンドン、ファン・ヨンチョル議員が離党して5議席になった。大田・忠清南道・忠清北道は、ホン・ムンピョ議員の離脱により13議席だ。しかし、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が帰国後に改革保守新党など野党勢力と手を組むことになれば、忠清圏でも離党ラッシュが起きるものと見られる。その場合、セヌリ党は事実上の“嶺南党”、または“TK(大邱・慶尚北道)党”に転落することになる。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/776531.html 韓国語原文入力:2016-12-28 20:38
訳J.S(1138字)

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