パク・ヨンス特別検察官チームが26日に実施した押収捜索に含まれた文化体育観光部の芸術政策局芸術政策課で「ブラックリスト」に関連した作業を行ったコンピューター2台のハードディスクが、先月初めにすでに交換されていたという疑惑が提起された。
当時の事情をよく知る文体部の関係者は最近ハンギョレの取材に応じ「ブラックリスト業務を担当した芸術政策課のK事務官が、先月初め上部からの指示で自分のコンピューターを含む2台のハードディスクを交換したと聞いた」とし、「交換されたハードディスクなので検察が押収捜索して調べても11月以前のファイルはないだろう」と話した。
ソウル中央地検は10月27日、ミル・Kスポーツ財団の設立および認可過程での特別措置などを見極めるため、文体部庁舎の事務室2カ所を押収捜索した。しかし、当時ブラックリスト疑惑と関連する芸術政策課事務室は押収捜索から除外された。同関係者は「押収捜索の6日後頃にコンピューターのハードディスク自体を変えてしまった」と話した。
同関係者は「ハードディスクを交換した後11月中旬頃に、あるメディアが取材を始めると、K事務官が文体部情報化担当官室に「(上から言われた通り)ハードディスクを無断で交換したが、どうすればいいんだ」と泣きついて、知らなかった人にもみなわかってしまった」と話した。当時情報化担当官室でK事務官の訴えを聞いたN主務官は、ハンギョレとの電話で「当時セキュリティ担当者が席を外しており、私は(K事務官の話を)セキュリティ担当者に伝えただけだ。内容は知らない」とし、「すべて知っていて電話しているようだが、私は自分の分野ではないため言えない」と話した。
通常、部署のコンピューターに問題が生じれば情報化担当官室を通じて外注業者に連絡をとる。しかし、ハードディスクを交換した後、K事務官は直接外注業者に連絡し、システムを設置したと伝えられている。文体部のコンピューターを管理する外注業者の関係者は「芸術政策課のコンピューター2台にウィンドウズを新しく設置したことは確かだ。しかし当該課から先に要請したのではない。11月中旬にセキュリティ監査を控えて私たちが先に確認したところ、不備があったため新しく設置した」と説明した。K事務官は「その頃に課のコンピューターのうちのどれ一つとしてハードディスクの交換をしてはいない」と疑惑を否定した。