朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾審判の初めての準備手続きが今月22日に開かれる。
憲法裁判所は20日午前、裁判官9人全員が参加した会議を開いて、今月22日午後2時に弾劾審判の準備手続きを行うことを決定した。今月9日、国会の弾劾訴追議決書が憲法裁に受理されてから、2週間目だ。
弾劾審判の主審であるカン・イルウォン裁判官とイ・ジョンミ、イ・ジンソン裁判官の3人が進める準備手続きには、国会弾劾訴追委員団と朴大統領の法律代理人団が参加し、初の公式的な顔合わせになる予定だ。朴大統領の弾劾訴追事由を本格的に争う弁論期日に先立って開かれる準備手続きでは、弾劾審判の争点と証拠を整理する。憲法裁の関係者は「当事者たちの代理人が参加し、争点などを選り分け、今後の弁論手続きを協議する予定」だとし、「準備手続きは数回開かれることもあるが、双方の代理人団が協力すれば、長くはかからないだろう」と話した。朴大統領と国会弾劾訴追委員代理人は準備手続期日と関連し、裁判部の決定を尊重すると明言しており、延期される可能性は低い。統合進歩党の政党解散審判の時も準備手続きが2回開かれており、朴大統領側が弾劾訴追の事由を全て否定していることからすると、本格的な弾劾審判は来年初頭に行われる可能性が高いとみられる。
一方、憲法裁は同日、準備手続きの際に「チェ・スンシル国政壟断」捜査記録要請に対する朴大統領代理人団の異議申請を棄却するかどうかを通知することを決めた。朴大統領の代理人団は今月19日、異議申請書を提出したが、憲法裁は6日も過ぎてから、決定を下すということだ。検察と特検は異議申請に対する決定を踏まえて、捜査記録を提出するかどうかを判断する方針であり、憲法裁の「のろま判断」が迅速な審理に反するという指摘もある。