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朴大統領の当選4周年、法廷に立たされた国政壟断

登録:2016-12-20 02:06 修正:2016-12-20 06:21
大統領と陰の実力者・側近たち、生き残りをかけて各々の道に  
チェ・スンシル氏、法廷で「私は無実」と豹変 
チョン・ホソン元秘書官、初公判で「大統領と共謀」を認める 
アン・ジョンボム元首席「大統領の指示伝達」しただけ、疑いを否定
19日午後「陰の実力者」チェ・スンシル氏の国政壟断と関連した公判準備期日が開かれたソウル中央地裁417号刑事大法廷にチェ氏が入っている。アン・ジョンボム元大統領府政策調整首席秘書官、チョン・ホソン元大統領府付属秘書官は出席しなかった=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領当選4周年の19日、大統領と陰の実力者、側近たちは生き残りをかけて各々の道に進み始めた。

 「死に値する罪を犯した。許してほしい」としながら、検察庁舍に入った「陰の実力者」のチェ・スンシル氏は、それから50日後の法廷で「私は無実だ」と主張し、態度を翻した。一方、「ドアノブ3人衆」の一人であるチョン・ホソン元大統領府付属秘書官は、弁護人を通じて「大統領と犯罪を共謀した」と認め、アン・ジョンボム元政策調整首席秘書官は「大統領の指示を伝えただけ」として、自分の嫌疑は否定した。前日公開された憲法裁判所の弾劾審判に対する答弁書で、朴大統領は「チェ氏の犯罪は全く知らなかった」、「大統領府の参謀たちが私の発言を誤解した」として、責任を全て擦り付ける“裏切りの政治”を展開した。

 同日午後2時、ソウル中央地裁刑事合議22部(裁判長キム・セユン)の審理で、大統領と共謀し、ミル・Kスポーツ財団の設立過程で大企業に774億ウォン(約76億3千万円)を強制的に募金させた疑い(職権乱用と強要)などで起訴されたチェ氏とアン元首席、大統領の指示を受けてチェ氏に国家機密文書などを提供した疑い(公務上秘密漏えい)で起訴されたチョン元秘書官の初公判が開かれた。

 国会の国政調査特委聴聞会に出席しなかったチェ氏は、出席義務がないこの日の「公判準備期日」には予想に反して法廷に姿を現し、「これから正確なことを明らかにしなければならないようだ」として、無実を訴えた。しかし、チェ氏は市民世論が反映される国民参加裁判(裁判員裁判)は拒否した。代わりに、弁護人であるイ・ギョンジェ弁護士は、検察がチェ氏の所有と判断したタブレットPCを証拠に採択してほしいと、裁判部に要請した。最近、セヌリ党の親朴系と親朴系団体である「朴サモ」などがタブレットPCをねつ造した可能性を主張している状況で、チェ氏の起訴内容と全く関係のないタブレットPCの鑑定を要求したのだ。検察関係者は「弁護人が今回の事件が陰謀によるものと主張しようとしているようだ」と話した。

 法曹界の一部では「朴大統領の最側近であるチョン元秘書官が法廷で共謀関係を認めただけでも、大統領の弾劾が可能だ」と評価した。大統領職を罷免され、パク・ヨンス特別検察官チームによって起訴された場合、朴大統領が立たされるのもこの法廷になる可能性が高い。417号刑事大法廷では1995年12月18日、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領とサムスングループのイ・ゴンヒ会長などの財閥総帥らが裏金事件で被告人席に立たされた。翌年3月11日には全斗煥(チョン・ドゥファン)・盧泰愚(ノ・テウ)両元大統領が「成功したクーデター」という12・12および5・18事件で、並んで被告人席に立ったところとして知られている。

キム・ナムイル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/775279.html 韓国語原文入力:2016-12-19 19:19
訳H.J(1584字)

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