登録 : 2016.12.09 22:32 修正 : 2016.12.10 07:01

-弾劾案通過、本会議場の表情- 
盧武鉉大統領の時とは異なり沈着冷静 
可決の瞬間、傍聴席のセウォル号遺族「万歳」 
野党指導部は決然とした表情

チョン・セギュン国会議長が今月9日午後4時10分、国会本会議で朴槿恵大統領弾劾訴追案が可決されたことを宣言し、議事棒を叩いている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社
開票中、野党議員のOKの手ぶりに 
与党から「なぜ信号を送るのか」怒声 

チェ・ギョンファン、唯一表決に不参加
「(可決されたら)責任を取る」発言の
イ・ジョンヒョンに傍聴席から「約束守れ」

 「私たちは勝った!」「国会議員の皆さん、ありがとうございます!」「偉大なろうそく、国民万歳!」「セヌリ党は解体しろ!」

 9日午後4時10分、朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案の可決が宣言された瞬間、国会本会議場2階の傍聴席では拍手とともに「万歳」の声があふれた。そろいの黄色いジャンパーを着たセウォル号惨事犠牲者の遺族たちだった。この日、共に民主党の提案で本会議を直接傍聴したセウォル号遺族約40人は、70分程続いた1階会議場の採決過程をずっと静かに見守っていたが、可決が宣言された瞬間ついに涙を流した。

 この日午後3時に始まった本会議の雰囲気は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の弾劾訴追案が通過した2004年3月12日とは全く異なっていた。弾劾に反対するセヌリ党の親朴系議員を含めて与野党の議員全員が黙黙と落ち着いて会議に臨んだ。与野党の議員が一カ所に群がってもみ合った12年前とは違い、今回は国会法改正で国会議長席の占拠が禁止されたうえに、弾劾を支持する意見が国民の絶対多数だったためだ。民主党指導部がが、本会議直前の議員総会で「可決されても歓声をあげたり拍手をするな」として、表情の管理を注文する場面もあった。採決に先立ち国民の党のキム・クァニョン院内首席副代表が20分かけて朴槿恵大統領弾劾訴追案の提案説明をする間にも、1階の議員席と2階の傍聴席は沈黙を守った。

세월호 유가족들이 9일 오후 국회 본회의장 방청석에서 박근혜 대통령 탄핵소추안이 가결되는 것을 지켜본 뒤 나서며 눈물을 흘리고 있다. 이정우 선임기자//ハンギョレ新聞社
 速戦即決だった。無記名秘密投票で行われた弾劾案の採決は、党論投票ではない自由投票方式で進められた。午後3時23分に投票が始まると、野党からは指導部のチュ・ミエ(民主党)、パク・チウォン(国民の党)、シム・サンジョン(正義党)議員が最初に記票所へ向かった。

 与党からは弾劾案反対意志を公開的に明らかにしたキム・ジンテ議員が最初に投票に立った。非朴系の座長格である金武星(キム・ムソン)前代表も投票が始まるとすぐに議席を立って投票に参加した。非朴系議員の集いである非常事態委員会の代弁人として活動してきたファン・ヨンチョル議員は、遅く投票に参加した後に退場し、同じく非朴系のチュ・ホヨン議員と微笑を浮かべながら握手を交わしもした。ユ・スンミン議員は背筋をまっすぐに伸ばし沈黙を守っていたが、投票が終わろうとする頃になって票を入れた。

 セヌリ党指導部のイ・ジョンヒョン代表とチョン・ジンソク院内代表も、終始沈痛な表情で会議場を見守っていたが、終盤に投票に合流した。イ代表が投票所から出るとすぐに傍聴席からは「約束を守れ」という嘲弄が浴びせられた。イ代表が「野党が弾劾を実践すれば、私が責任を取る」と話したことに対する皮肉だ。ソ・チョンウォン、チョ・ウォンジン、イ・ジャンウ、ユ・ギジュン議員など他の親朴系議員もほとんどが投票した。議員300人のうちで299人が投票に臨んだが、親朴系の中で唯一チェ・ギョンファン議員は本会議場に訪れたが、すぐに退場し表決に参加しなかった。

 3時54分、30分で投票が終わると与野党8人の開票監督委員が開票を見守った。開票過程では、緊張感が張り詰めていた会議場の静寂を破る怒声が聞こえもした。開票監督を務めた一部の野党議員が指導部に向かって“OK”の信号を送り「可決」を暗示すると、与党議席側からは「なぜ度々開票監督委員が信号を出すのか」と抗議した。

 弾劾賛成234票。圧倒的表決結果についてチョン・セギュン国会議長は「今日我が国会は、朴槿恵大統領弾劾案を可決させた。弾劾に対する賛否を別にしてこの席にいらっしゃった与野党の議員をはじめ国民の皆様の心もまた、限りなく重くみじめだろう」とし「これ以上憲政史の悲劇が繰り返されないことを願う気持ちでいっぱいだ」と話した。続けてチョン議長は「今この瞬間から我が国会も国政の一軸として国の安定に力を集めなければならない」と注文し、政府公職者に向かっても「動揺することなく民生に全力を尽くして下さるよう願う」と注文した。

 傍聴席で歓声があふれても、野党の議員たちは静かな表情を維持した。チュ・ミエ民主党代表とウ・サンホ院内代表は口を固く閉ざし、パク・チウォン国民の党院内代表が無言で拳を握る姿がみられただけだった。4時12分、散会宣言とともに本会議場から出てきたイ・ジョンヒョン代表は、車に乗るまで記者たちの質問に一言も答えなかった。

 チョン議長はこの日午後4時15分、国会本庁の国会議長室でウ・ユングン国会事務総長など国会関係者たちが参加した中で弾劾訴追議決書に署名した。法司委員長であるクォン・ソンドン(セヌリ党)議員は、オ・シヌァン(セヌリ党)、イ・チュンソク(民主党)、キム・クァニョン(国民の党)議員と共に4時53分に国会を出発し、弾劾議決書を憲法裁判所に5時56分頃伝達した。

オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-12-09 21:01
http://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/774063.html 訳J.S(2372字)

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