今月3日、釜山(プサン)・光州(クァンジュ)・大田(テジョン)・大邱(テグ)、済州(チェジュ)など全国各地では熱いろうそくの炎がめらめらと燃え上がり、集会参加人数の記録が相次いで塗り替えられた。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の退陣を要求する同日のろうそく集会には、ソウルを除く残りの地域で歴代最大規模の約62万人(主催側推算)が集まった。先月26日の約40万人に比べて22万人増えた。
警察は、首都圏を除く地域で11万人が集会に参加したと推算したが、これもまた、警察の推算としては最高記録だ。62万本のろうそくは一斉に朴大統領の即刻退陣と弾劾を要求した。2週間前に光州で初めて登場した松明も同日、釜山・春川(チュンチョン)・大邱などでも現れ、集会を盛り上げた。
釜山のろうそく集会には歴代最大規模の20万人を超える人々が集まった。市民たちは釜山鎭区の西面(ソミョン)交差点から、釜山駅方向に向かう7車線のうち5車線を埋め尽くし、肩を並べて座った。市民たちが占拠した道路の長さだけで600メートルを超えていた。西面交差点から南区の門ヒョン(ムンヒョン)交差点までの街頭行進では、松明も登場した。朴大統領が生まれた大邱でも歴代最大規模の約3万5000人が集まった。彼らは「朴槿恵逮捕」、「セヌリ党解体」を叫びながら、ろうそくと松明を掲げた。
光州東区の錦南路(クムナムノ)広場には長さ3メートル、高さ2メートルの鉄格子の監獄が作られ、ロープに縛られた朴大統領とチェ・スンシル氏などに扮した6人が「収監」された。10万人以上が集まったろうそく集会で、市民や学生は朴大統領の「即刻退陣」を要求した。大田市東区屯山洞(トゥンサンドン)のギャラリアタイムワールド前で開かれたろうそく集会には、約5万人が参加し、大田の時局集会史上最大規模の行事として記録された。
春川が選挙区のセヌリ党キム・ジンテ議員事務所近くのハイマート交差点で開かれたろうそく集会は、江原道内の歴代最大規模である1万5000人以上が集まり、済州市庁前のろうそく集会にも約1万1000人が集まって歴代最高記録を塗り替えた。全州(チョンジュ)集会でも最大規模の2万人以上が集まって、ろうそくを掲げた。自由発言を希望する市民が殺到し、司会者が3分ずつに発言時間を制限する場面もあった。
主催側はより多くの市民がろうそく集会に参加した原因として、即刻退陣の要求を事実上拒否した朴大統領の3回目の国民向け談話と、弾劾に参加しなかったセヌリ党に対する憤りを挙げた。「朴槿恵政権退陣のための釜山運動本部」のキム・ジェハ共同代表は「朴大統領の国政壟断は韓国の基本と全体を揺るがす総体的な問題だ。長くは9年、短かくは4年間、抑えつけられていた市民の要求が、ろうそく集会で噴出したが、3回目の国民向け談話でも朴大統領の責任ある謝罪はなかった。朴大統領が大統領職から退くまで、ろうそく集会は続くだろう」と話した。「釜山参与自治市民連帯」のヤン・ミスク事務処長も「即刻退陣を求める民心の要求を無視し、責任を政界に転嫁しようとする姑息な手を使った朴大統領、これに付和雷同してろうそく民心を無視しているセヌリ党に対する怒りが、市民たちをろうそく集会に引き寄せた」と指摘した。