「セウォル号惨事当時の大統領の7時間について知っていらっしゃる方、これと関連した人を知っていらっしゃる方の連絡をお待ちしています」
5日の「それが知りたい」SBS放送の最後に登場したお知らせに、おおくの視聴者は戦慄を感じたかもしれない。この日の放送はセウォル号とは関係ない11年前の迷宮入り事件を暴いた。一編のスリラー映画を見るような構成と反転に没頭した状況で目にした「セウォル号の7時間」という字句は、11年前の事件以上におぞましい現実の未解決事件を暴いてしまうという“宣戦布告”として受け取られた。
「それが知りたい」の製作スタッフは11日、ハンギョレとの電話インタビューで「正確に明らかにすることはできないが、様々な情報提供が寄せられており、確認作業を行っている」と話した。まだ決定的な一発はないが、着実に情報提供が入ってきているとのことだ。番組スタッフがSNSに掲載した4回の情報提供関連のツイッター文は、2万回以上もリツィットされた。
「それが知りたい」はチェ・スンシル事態に火が点いた時から関連アイテムを準備してきた。色々な議論を経て2編分に整理した。チェ・スンシルの国政壟断事態を19日の放送で暴き、チェ・テミン、チェ・スンシル一家と朴槿恵(パク・クネ)大統領の40年の縁がどのように続いてきたかを26日に放送する。「セウォル号の7時間」は19日に放送される1編目に含まれる。
「それが知りたい」は、セウォル号の真実を暴くため、着実に努力を重ねてきた。セウォル号惨事が起きた直後の2014年4月26日「希望はなぜ沈んだか」編から6月7日の「セウォル号惨事の不快な真実」編、2015年の「シーター(θ)の警告、警告!-セウォル号と205号、そして秘密文書」編ではセウォル号の管理と運営に国家情報院が関与した可能性を提起した。
製作スタッフは、いつにもまして取材が大変だったという。「7時間の秘密」が「朴槿恵、チェ・スンシルゲート」の本質を暴露する突破口に浮上して、ハンギョレをはじめとする種々の報道機関が全面的取材競争に出ている状況だ。「それが知りたい」も、存在感を発揮するには“噂や推論”の域を越えて、まだ報道されていない新たな真実の一端でも明らかにしなければならない。製作スタッフは「説明されていない重要な懸案で、多くの人が疑惑を提起しているだけに、私たちが真実を明らかにするために努力するのは当然だ」として、時事教養番組としての本来の役割を果すと話した。
朴槿恵大統領のセウォル号事故当時の7時間の行跡については、様々な疑惑が飛び交っている。チェ・スンシル氏がチャウム病院で朴大統領の薬と注射剤を代理で処方されたとか、江南(カンナム)の整形外科院長が各種の特典を受けたという報道などが出てきて、皮膚リフティング施術を受けたのではないかとの疑惑も提起された。厄払いをしたという主張も出たが、朴大統領は4日の対国民談話で「邪教にはまったとか、大統領府で厄払いをしたという話は事実でない」と言及した。