本文に移動

安哲秀・朴元淳「下野論」加勢、民主党総会で「弾劾案を準備」

登録:2016-11-03 01:28 修正:2016-11-03 07:02
安哲秀「隠れて人事権行使、容認できない」 
朴元淳「国民とともにろうそくを掲げる」 
朴智元も「弾劾・下野を誘発する動機に」 
 
文在寅「解決策出せなければ、重大決心」 
「国政混乱」懸念し、下野論にはひとまず一線画す
朴元淳ソウル市長が2日午後、ソウルファイナンスセンター前で行われた民衆総決起闘争本部主催の朴槿恵下野を求めるキャンドル集会に参加し、ろうそくを掲げている=イ・チョンア記者//ハンギョレ新聞社
国民の党の安哲秀前代表が2日午後、国会で記者会見を開き「もはや朴大統領は韓国の大統領ではない」とし「朴大統領は直ちに退陣せよ」と明らかにして会見場を出ている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 2日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の電撃的な内閣改造が発表されると、これまで挙国中立内閣など政治的解決を強調してきた野党の大統領候補らの口からも「朴大統領下野」主張が本格的に出始めた。慎重な態度を取ってきた共に民主党、国民の党でも、下野・弾劾などの表現がはばかることなく提起され、朴大統領の退陣論が政界全般に拡散するかどうかが注目される。

 この日、最も迅速な反応は朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長から出た。朴市長は内閣改造内容が発表された30分後にソウル市庁で会見を開き、「朴槿恵大統領は直ちに辞任すべきだ」と明らかにした。また、「大統領として権威と信頼を失った朴大統領は重大な権限を行使できる状況ではない。国民とともにろうそくを掲げ、市民社会団体など各界各層が集まり組織された非常時局会議に参加する。平和集会が安全に秩序をもって進められるよう、ソウル市はすべての行政上の便宜を支援する」と話した。朴市長は同日午後7時、清渓(チョンゲ)広場で民衆総決起闘争本部の主催で開かれた大統領退陣を求めるキャンドル集会に参加した。

 これに先立ち、「与野党が合意した責任総理の主導による政局収拾」を提案していた安哲秀(アン・チョルス)前国民の党代表も、下野要求に加勢した。安前代表はこの日国会での記者会見で、チェ・スンシル国政壟断事態で明らかになった朴大統領の憲政破壊の事例を事細かに列挙した後、「大統領はまともな謝罪の一言もなく、後ろに隠れて人事権を行使した。これ以上は容認できない。朴大統領は即刻退陣せよ」と要求した。安前代表は、「(下野要求に伴う)いかなる困難と犠牲も甘受する。正義のための道に私の全てを投げうつつもりだ」と繰り返し強調した。下野以降の手続きに関連しては「憲法の規定(60日以内の大統領選挙実施)通りに進めるべき」という朴市長側とは異なり、安前代表側は「あらゆる可能性を開いておくべき」という立場だ。

 文在寅(ムン・ジェイン)前民主党代表はこの日記者団に会い、「国民の圧倒的な民心は朴大統領の即刻下野、退陣」だとしながらも、「大統領が任期を満了せずに下野する場合、それによる国政の混乱や空白に韓国が耐えられるか非常に心配だ」とし、即時退陣論とは一線を画した。しかし、文前代表は「これからも政治的解決策を出すことが不可能だと判断される場合、私も重大な決心をせざるをえない」と述べ、朴大統領が前向きな態度の変化を見せない場合、下野を要求する可能性があることを示唆した。

 同日午前に開かれた民主党議員総会でも、弾劾・下野の主張が本格的に提起された。イ・オンジュ議員は「大統領はすでに下野して当然な状況だ」と声を高め、ユン・ホジュン政策委議長は「弾劾に関する法律的な要件を備えることができるよう確認する過程を経て、弾劾案を出せるよう準備しよう」と提案した。

 下野・弾劾の主張と徹底して距離を置いていた朴智元(パク・ジウォン)国民の党非常対策委員長も、朴大統領の内閣改造のニュースを聞き「国民により大きな弾劾・下野のろうそくを誘発させる動機になるだろう」と圧迫した。チョン・ジョンベ前国民の党共同代表は同日開かれた「朴槿恵・チェ・スンシルゲート対策会議」で「絶対多数の国民が大統領の下野を要求している。大統領はこの要求に直ちに応答すべきだ」と述べた。チョン前代表は「歴史では護衛武士は主君が致命傷を負い生死をさまよっている時、自決して責任を取った」と述べ、「セヌリ党の猛省を求める」と一層発言を強めた。

 これまで朴大統領の下野を公式に要求してきた正義党は、討論会「朴槿恵大統領の下野と弾劾、どうするか」を開いた。

イ・セヨン、ソン・ギョンファ、オム・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/768551.html 韓国語原文入力:2016-11-02 21:33
訳M.C(1953字)

関連記事