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朴大統領の支持率「一桁」の世論調査も…「植物状態の朴政権」

登録:2016-11-02 01:17 修正:2016-11-02 14:11
ネイル(明日)新聞、ザ・オピニオン「9.2%に落ち込む」 
60歳以上でも否定的評価が圧倒的 
国民の74%「朴大統領、第1線を退くべき」に同意 
下野36、弾劾12、挙国一致内閣26%
朴槿恵・チェ・スンシル事態に対する世論調査の結果(単位:%)朴槿恵大統領の国政遂行に対する支持度//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が急遽「門番3人組」を含む核心参謀陣を交替し、社会の元老たちに会って意見を聴く姿を見せたにもかかわらず、世論は回復できないほど冷え切っている。1日に公開された「文化日報」と「ネイル(明日)新聞」の世論調査結果にこれがくっきりと表れている。

 文化日報とエムブレインの世論調査(全国の成人男女1000人を対象に電話面接)では「朴大統領の下野」(36.1%)と「弾劾」(12.1%)を求める意見が48.2%に達した。これに「首相に権限を大幅に移譲する、挙国中立内閣を受け入れるべき」との回答(26.1%)まで加えると、国民の74.3%が、何らかの形で朴大統領の「第1線からの後退」に同意していることになる。「大統領府と内閣を一新し、朴大統領を中心に国政を正常化すべき」と答えた割合は22.5%に止まった。

 政治評論家のユ・チャンソン博士は「朴大統領が自ら下野を決断しなければならないほどの状況で、植物状態の大統領になったと見なければならない」としたうえで、「朴大統領が(引き続き)国政運営にを推し進める場合、セヌリ党内の非朴(槿恵)系を含む与党と野党が協力して弾劾を公論化する局面を迎えるかもしれない」と話した。

朴槿恵・チェ・スンシル事態に対する世論調査の結果(単位:%)朴槿恵大統領の下野・弾劾関連結果//ハンギョレ新聞社

 朴大統領の国政遂行に対する支持率の「落ち込み」も急転直下の様相を帯びている。文化日報の調査結果によると、朴槿恵大統領の国政遂行を肯定的に評価した回答者は13.7%に止まった。中でも、朴大統領の堅固な支持層とされてきた壮年・老年層とTK(大邱慶北)地域、保守層まで急速に背を向けていることが目を引く。朴大統領の支持率を支えてきた60歳以上の高齢層ですら否定評価(67.2%)が肯定評価(29.2%)を圧倒した。19~29歳(1.9%)と30代(3.9%)では、朴大統領の支持者がほとんどおらず、40代(13.5%)と50代(14.5%)でも支持率が急激に落ち込んでいる。第18代大統領選挙で朴槿恵候補を支持した人でも、否定評価(65.3%)が肯定評価(30.9%)を大幅に上回っていることが分かった。

 朴大統領の支持率はネイル新聞とザ・オピニオンの調査(全国の成人男女1000人を対象に電話面接とインターネットによる調査)では9.2%を記録した。50代(7.9%)や60歳以上(20.8%)、大邱(テグ)・慶尚北道(8.8%)、保守層(20.2%)など、核心支持層の朴大統領離れが明らかになった。

 西江大学現代政治研究所のソ・ボクキョン研究員は「これまでの大統領の場合、概ね政策行為が原因で支持を得られなかったが、今回の場合、チ・ェスンシル氏が国政に介入したのに加え、民間企業を脅迫して金を取り、国の財政まで減らした疑いが持たれている」として、「時間が経つにつれ、新たな疑惑が出てきて、検察捜査が進められれば、支持率はさらに落ち込む可能性が高い」と指摘した。

 与党の支持率も一緒に下落した。文化日報の政党支持率調査で、共に民主党はは37.5%の支持を受けて圧倒的1位を占めた。セヌリ党は民主党に比べ10ポイント近く低い26.2%に落ち込んだ。国民の党(15.5%)と正義党(5.5%)がその後に続いた。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が、与党の大統領選挙候補に挙げられて以来、潘総長の後を追っていた文在寅(ムン・ジェイン)元民主党代表も、今回の調査では20.4%を記録し、潘基文総長(18.9%)を抜いて次期大統領候補好感度で1位に上った。

オム・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/768368.html 韓国語原文入力:2016-11-01 21:24
訳H.J(1669字)

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