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平凡な市民たちが街頭に出てくる…「はじめてのデモ、我慢できない」

登録:2016-10-28 23:40 修正:2016-10-29 11:06
市民社会団体会員と市民が 27日夕方、ソウル光化門交差点でチェ・スンシル氏の国政壟断を糾弾し、これに対する責任を取ってパク・クネ大統領が下野することを要求する行進をしている。イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社

 「陰の実力者」チェ・スンシル氏による国政介入事件を糾弾する大規模な集会が29日、全国各地で開かれる。市民社会団体で構成された民衆総決起闘争本部は、29日午後6時、ソウル鍾路区(チョンノグ)の清渓(チョンゲ)広場でキャンドル集会を開く予定だ。「チェ・スンシル市民行動」や「韓国青年連帯」など市民社会団体の集会も市内各地で行われる。主催側は「集会参加に関する問い合わせが相次いでおり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じた市民の自発的な参加の熱気が高まっている」と明らかにした。

 21世紀青少年共同体「希望」は29日午後2時、ソウル安国(アングク)洞の北仁寺広場で時局宣言文を発表し、ピケッティングなどのパフォーマンスを行う。参加意思を明らかにした約50人の青少年のうち、半分以上はこの団体に所属していない青少年たちだ。団体関係者は「私たちの団体で時局宣言をするという記事を見て『参加したい』と電話をかけてきた青少年たちが多かった」とし、「毎朝友達が『この記事見た?』と持ってきて、新しい記事を回し読みしている。チェ・スンシルの話をせずにはいられない状況なので、集会に対する関心も高い」と話した。

 最近時局宣言発表がドミノのように続いている大学では、キャンパスごとに週末集会を知らせるポスターが貼り出された。週末集会には現在スト中の全国鉄道労働組合の組合員など、労働者たちも数千人が参加するものと見られる。民主労総の関係者は28日、「組合員だけでなく、集会参加を望む市民たちが電話をかけてきて、集会の日時と場所を訊いている」として、「最近、大邱(テグ)で開かれたチェ・スンシル関連集会でも、市民が親指を立てて応援するなど、雰囲気が尋常ではない」と話した。

 主なオンラインコミュニティには集会参加を互いに勧めるネチズンの書き込みが増え続けている。集会やデモに参加したことがないという50代のイさんは、ハンギョレに「今週末2人の子供と共に清溪広場の集会に参加するつもりだ。 朴大統領は仕方ないとしても、多くのエリート官僚たちが批判意識もなく、ただ大統領に従っていたということが、もっと大きな問題ではないか」と話した。ソウル江南区に住む30代のキムさんは「初めて集会に参加してみようかと、真剣に考えている」としたうえで、「チェ・スンシル氏の指示に従ったアン・ジョンボム大統領府首席やキム・ジョン次官は、いずれも教授出身者だった。そのことが絶望的だ。恥ずかしくて子供立ちに合わせる顔がない」と話した。

 警察は28日午後3時、集会に備えた緊急会議を開き、対応策作りに腐心する様子だった。警察関係者は「集会初日の雰囲気が一番重要だ。初日、何かきっかけができたら、政府批判集会が取り返しがつかないほどの広がりを見せるかもしれない」と話した。民衆総決起闘争本部は同日、記者会見を開き、「2016年民衆総決起」が予定された11月12日まで、キャンドル集会など非常時局行動に突入すると発表した。闘争本部は「チェ・スンシル波紋に触発された大衆的な怒りを朴槿恵(パク・クネ)下野・退陣運動へと拡大する」と明らかにした。

コ・ハンソル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/767823.html 韓国語原文入力:2016-10-28 16:16
訳H.J(1443字)

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