登録 : 2016.10.31 00:14 修正 : 2016.11.02 11:52

キャンドル集会の広場に集まった市民たち

29日午後、ソウル鍾路区清渓広場で民衆総決起闘争本部主催「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」を終えた市民らが光化門の世宗大王銅像付近で警察と対峙している=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社
 29日、ソウルの清渓(チョンゲ)広場と光化門(クァンファムン)広場一帯で行われた「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」には、最大3万人あまり(警察推算1万2000人)が集まり、「朴槿恵(パク・クネ)大統領下野」、「挙国内閣構成」などを要求した。デモに初めて参加する中高校生から、小さな子どもの手を取って参加したお母さん、朴槿恵大統領に投票したという壮年層まで、さまざまな市民が一堂に会した。彼らはなぜろうそくを持って広場に出てきたのだろうか。

■「チョン・ユラの不正入学に一番腹が立つ」

 この日の集会では怒りの声よりも絶望の声が大きかった。妻と小学生の娘と一緒に集会に参加したイ・サンレ氏(48)は「まずは集会に参加すべきだと思ったので来た。大学卒業以来初めてだ。荒唐無稽でとても腹が立つ。密室で側近らと勝手に使えといって国民が与えた権力ではない。多くの人がそれは間違っていると感じていることを示したかった」と話した。

 チェ・スンシル氏の娘チョン・ユラ氏の梨花(イファ)女子大学不正入学疑惑を、集会に参加した理由に挙げる人々も多かった。城南(ソンナム)から来た高校生のユン・ジョンファ君(16)は「チェ氏の娘は話にもならないレポートを出して単位を取った。私たちはいくら勉強しても彼女が入ったような大学には行けないのに、勉強する意味がないという虚脱感に襲われた。傾いた運動場の実体が発見された。不道徳が法になれば闘争は義務だ」と話した。ソウル鍾路(チョンノ)区に住む40代のヤンさんも「集会などというものに初めて参加した。チョン・ユラ氏の梨花女子大学不正入学事態に最も怒りを感じる。親が共働きして懸命に稼いで子どもたちに学ばせても就職すらできないのに、チェ氏は校則まで改定させて娘を梨花女子大という良い学校に不正入学させた」と話した。

■「朴槿恵を選んで子どもに申し訳ない」

 「朴大統領下野」を求める市民の声も大きかった。京畿道高陽(コヤン)市一山(イルサン)から息子をベビーカーに乗せて参加したチョン・ダウンさん(34)は「あまりのことだったので子どもたちを連れてまで参加した。怒りと失望を超えて惨憺たる感情を心に溜めておくことができずに来た。国家が陰の実力者に統治されていた。政策、人事、文化コンテンツまですべてが調整されていたということ自体が常識では理解できない。朴槿恵大統領が犯罪の先鋒に立った。下野するしかない」と話した。

 京畿道坡州(パジュ)から子どもたちと一緒に来たイ・ジスさん(40)は、前回の大統領選挙の時には朴大統領に投票したと話した。イさんは「大統領が良くやってくれると信じて選んだが、今回のことですべての信頼が崩れた。大統領府の秘書陣だけを切れば済むことではない。大統領が直接関連している。下野すべき時期だ。一山のお母さんたちのオンラインカフェの会員は20万人を超えているが、皆集会に参加したいといい、ただの1人も政府を支持する人はいなかった」と話した。ソウル冠岳(クァナク)区から息子夫婦と小学生の孫娘と一緒に集会に参加したイ・ウンミさん(60)は「私は朴槿恵大統領を応援していたが、後悔を越えて裏切られた気持ちだ。子どもたちに本当に申し訳ない。きちんと税金を払っているが、その税金を陰の実力者という方が自分の利益のために使ったということではないか。こんなにも国民を欺瞞することができるのか」と話した。イさんは「朴槿恵退陣」と書かれたプラカードを振った。

■警察「デモ隊に感謝」

 集会に対応する警察の態度は大きく変わった。警察は集会翌日の30日「デモ隊に感謝する」という要旨の報道資料を発表した。ソウル地方警察庁は「29日の集会に対する警察の立場」というタイトルの報道資料で、「昨日行進中に申告されたコースを外れ、光化門広場に移動しながら、一般市民など参加人数が増加し、これを遮断する過程で一部のデモ隊と警察の間で小競り合いもあった」と述べながらも、「市民が警察の案内に従ってくださり、理性的に協力してくださったことに感謝する。今後も成熟した市民意識と法を遵守する集会デモ文化が定着することを期待する」と明らかにした。警察は報道資料で鐘路警察署のホン・ワンソン署長が前日デモ隊に向かって「国を心配すると同じく集会デモでも成熟した市民意識を示してほしい」と放送した事実も言及した。「不法集会」後、警察がデモ隊に向かって「感謝する」という報道資料を発表したのは非常に異例だ。ペク・ナムギ氏が放水銃に撃たれ倒れた昨年11月14日の民衆総決起直後には、「都心の不法暴力デモの主導者を全員司法処理し、厳重に責任を問う方針」という内容の報道資料を出している。警察関係者は「今、大統領府がデモ対応指針を明確に下すことができない状況だ。集会の管理責任を負ったソウル庁長の立場では、強硬な対応をして事故など起きれば政権が崩れる恐れがあるという負担がある。集会に曖昧に対応せざるを得ない」と話した。実際、前日のデモ現場で警察の阻止線は、デモ隊に対して無力に突破された。現場にいた警察官はハンギョレに「私たちも人間だから当然ではないか」とも話した。民衆総決起闘争本部は来月5日と12日にも、朴槿恵大統領退陣要求デモを行う予定だ。警察の対応が注目される。

キム・ジフン、パク・スジン、コ・ハンソル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-10-30 21:05
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/768011.html 訳M.C(2513字)

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