登録 : 2016.11.03 00:22 修正 : 2016.11.03 06:35

朴大統領の一方的な内閣改造の理由とは? 
盧武鉉政権の高官起用し「責任首相」に飾り立てる 
朴大統領、政局主導権への意志露わに 
大統領府「挙国一致内閣の趣旨生かした」 
 
チェ・スンシルの国政壟断に対する責任論広がったことで 
「首相承認をめぐる対立」に目を向けさせる戦略に出た疑いも 
「キム・ギチュン元室長が構想」とのうわさも

2日午前、ソウル市鍾路区の世宗文化会館の世宗ホールで開かれた朴正煕生誕100周年記念事業推進委員会発足式にキム・ギチュン元大統領秘書室長が出席し座っている。キム元室長は、政局の収拾に関わっているのではとの疑惑について、「関与していない」と答えた/聯合ニュース

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が2日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権出身の金秉準(キム・ビョンジュン)国民大学教授を首相候補者に電撃指名し、「チェ・スンシルによる国政壟断」事態を「責任首相制」で突破しようとする意志を明らかにした。チェ・スンシルによる国政壟断の背後に、朴大統領がいるとされているだけに、政界は大統領の権限の委譲と与野党の協議を通じた首相選出を要求してきたが、これを拒否したのだ。ミル・Kスポーツ財団資金募金過程で朴大統領が直接介入した情況が次々に明らかになっている中、電撃的な「内閣改造カード」を通じて、疑惑から目をそらす戦略に出たのではないかという疑念を抱かせる。

 この日、朴大統領が政界と社会各界の要求を無視して内閣改造を電撃的に断行したのは、国政の主導権を手放さないという意志表明であり、第一線を退くつもりはないことを明確にしたものとみられる。大統領府はこの日の改閣が「行政部の麻痺」による国政空白を最小化するための不可避な処置だと主張した。また、盧武鉉政権・全羅道出身の人物を内閣に起用しているだけに、与野党が主張する挙国中立内閣の「趣旨」を事実上活かしたという説明も付け加えた。金秉準首相候補者は、盧武鉉元大統領の時に秘書室政策室長を務めた「野党寄り」に分類され、イム・ジョンリョン経済副首相候補者とパク・スンジュ国民安全処長官候補者はそれぞれ全羅南道宝城(ポソン)、全羅南道霊光(ヨングァン)出身だ。

 ある大統領府関係者は首相人事と関連し、「政界が求める挙国中立内閣の趣旨を活かすために、金教授を責任首相に抜擢し、新首相に大幅に権限を与えることになるだろう」と話した。また、別の関係者も「政策性向が異なる盧武鉉政権の人物を新首相に起用したことは、大統領が国内政治の第1線から退くことを意味する」と話した。新しい首相が経済・社会・教育など内政を担当し、朴大統領は北朝鮮の核への対応など外交・安保問題に集中するという説明だ。

 しかし、この日の改閣はプロセスと内容から見て、与野党政界と市民社会が求めてきた挙国中立内閣や責任首相制とは異なる。東亜大学のパク・ヒョンジュン教授は「朴大統領が本当に責任首相制を実施しようとしたなら、事前に与野党に自分の構想を説明するなど、準備作業を行うべきだった。プロセス(手続き)を無視した」と指摘した。人選についても国会で与野党が合意して、候補者を推薦し、大統領がこれを受け入れる形が望ましいというのが、これまで元国会議長など社会の元老たちのアドバイスだった。朴大統領の電撃的な内閣改造はこのような要求を無視して、国政の主導権を手放さないという「マイウェイ」を宣言したものといえる。

 また、政界の強い反発が予想される状況で一方的な内閣改造を断行したという点で、国政収拾よりは局面転換を狙った「小細工」という指摘もある。「チェ・スンシル国政壟断」捜査の矛先が朴大統領に迫っている状況で、責任首相カードを切ることで「チェ・スンシル政局」を「首相承認政局」に転換しようとする狙いだということだ。

 セヌリ党のある重鎮議員は「朴大統領の首相指名は大統領の国政運営方式と認識が全く変わっていないことを示す」とし、「チェ・スンシル事態からひとまず抜け出ようとする意図と言わざるを得ない」と批判した。

 朴大統領が「チェ・スンシル事態」の中でこのように大統領府と内閣の改造を進めていることについて、「誰と相談しているのか」という疑惑も持ち上がっている。与党内では、キム・ギチュン元秘書室長が事態の収拾のための下絵を描いているのではないかという声もある。キム元秘書室長は2日、「朴正煕(パク・チョンヒ)生誕100周年記念事業推進委員会」発足式で記者団に対し、政局の収拾に介入しているという疑惑について「関与したことはない」と話した。金秉準首相候補者の指名に大統領府との相談があったかという質問にも「全くない」と話した。

チェ・ヘジョン、リ・ギョンミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-11-02 21:31
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/768553.html 訳H.J(2080字)

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue