韓国検察は日本のロッテホールディングスの辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)元副会長(62)を9月1日、被疑者身分で召喚する。ロッテグループのイ・インウォン政策本部長の自殺で暫定中断していたロッテの捜査が、事実上5日ぶりに再開された。
ソウル中央地検ロッテ捜査チームは31日、「9月1日午前10時、辛東主元副会長を被疑者身分で召喚し、横領容疑を調査する予定」と明らかにした。辛東主元副会長は主な系列会社に登記理事などとして名前を載せ、特に何の役割もないのに巨額の給与を受け取っていたとの疑いがある。
検察は、ロッテグループの経営権紛争に関しても全般的な事項を調査する立場だ。昨年の辛東主元副会長と辛東彬(シン・ドンビン,重光昭夫)会長の経営権争い当時、ロッテ系列会社間の不当資産取引、オーナー一家の所有する企業に対する仕事の集中発注、秘密資金造成や脱税などの問題が浮き彫りになった。当時の「兄弟の乱」が事実上今回の検察捜査につながった。
検察は辛東彬会長の召喚日程も調整している。検察関係者は「来週ロッテ関係者の捜査が終わり、その日程によって召喚の時期が決まる」と話した。
一方、この日検察はロッテ奨学財団のシン・ヨンジャ理事長(拘束)を脱税容疑の被疑者として呼び、取り調べを行った。ロッテ百貨店と免税店出店の請託ロビーを受け35億ウォン(約3億2400万円)を受け取った容疑で先月26日起訴されたシン・ヨンジャ理事長が、ロッテグループの経営不正に関して被疑者として検察に出頭したのは今回が初めてだ。シン・ヨンジャ理事長は辛格浩(シン・ギョクホ,重光武雄)ロッテグループ総括会長(94)が借名で保有していた日本ロッテホールディングスの株式を不法に贈与され脱税した疑いを受けている。
ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力::2016-08-31 21:33