登録 : 2016.08.27 00:43 修正 : 2016.08.27 06:29

検察に出頭する前に自殺、強圧捜査めぐる議論の余地は少ないが 
グループのナンバー2としてオーナー一家を守るため 
自らを犠牲にした可能性も 
検察、裏金作りの中心人物として捜査 
検察の捜査による名誉の失墜を恐れたのかも

ロッテグループのイ・インウォン政策本部長=資料写真//ハンギョレ新聞社
 ロッテグループの「ナンバー2」として知られたイ・インウォン副社長(69)が、検察の召喚を控え(自ら命を絶つ)極端な選択をした背景をめぐり、検察内外から様々な分析が出ている。

 一応、検察調査を受ける前に起きたことであるため、検察の強圧捜査が直接的な原因となったとは考えにくい。遺書にも検察捜査に対する不満を表す内容はなかったという。検察も「イ副会長の個人不正については把握していない」と明らかにしており、自分の個人的な不正が明るみに出ることを恐れて極端な選択をした可能性も低いと思われる。

 検察周辺では、イ副会長がグループのナンバー2として、自分が知っているグループの秘密を捜査チームに打ち明けなければならない状況で、オーナー一家を守るために極端な選択をした可能性が取りざたされている。彼は43年間、ロッテグループで働きながら、辛格浩(<シンキョクホ>重光武雄)総括会長と辛東彬(<シンドンビン>重光昭夫)会長を近くで補佐し、90以上のグループ系列会社を総括する政策本部の首長だった。検察はイ副会長がロッテ建設の裏金300億ウォン(約27億円)を作る過程に深く関与したと判断して、横領・背任の疑いで調査する計画だった。

 彼は遺書でも「ロッテグループに裏金はない。このような厳しい時に、先に逝ってすまない」と書いたとされ、最後の瞬間まで会社の潔白を主張したものとみられる。オーナー一家について言及があったかどうかは発表されていない。韓国刑事政策研究院のパク・ヒョンミン研究委員は「企業の役員の場合、自分を犠牲にすることで、会社の秘密が知られることを防ぎ、会社を守ろうとする心理が働く可能性がある」と指摘した。

 一部からは、イ副会長が辛格浩総括会長の最側近として知られており、辛総括会長が高齢による痴呆症の症状で刑事処罰を受ける可能性がほとんどないことから、個人的な背景が原因になった可能性も挙げられている。検察の捜査を受けることへの侮蔑感や心理的圧迫感に耐え切れなかった可能性もあるということだ。

 イ副会長の極端な選択によって、検察の捜査に対する批判的な声も高まっている。今回の捜査が最初からオーナー一家を狙ったものであることを明らかにしながらも、役員全員を捜査対象にすることで、捜査に対する疲労感を募らせたということだ。ロッテの事情に詳しいある弁護士は「ほとんどの役員は、検察によって出国禁止されるか、捜査協力の一環として携帯電話の使用を制限されるなど、正常な活動ができない状況だ。イ副会長の死は、このような状況が複合的に作用したものと見られる」と話した。

キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-08-26 20:49

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/758614.html訳H.J

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