京畿道教育庁のイ・ジェジョン教育監(教育委員会委員長に相当)は10日、月例記者懇談会で「今年の光復71周年と2019年の3・1運動100周年を控え、学校内に今も残る日本帝国主義の残滓を清算するために努力したい」と述べた。イ教育監が代表事例に挙げたのは学校名で、日帝強制占領期間に(東西南北などの)方位によってつけた校名、または韓国固有の地名を日本式の意味のない漢字に変えたもの、また序列化し差別化された校名などを指摘した。
イ教育監は「日帝の残滓が残る学校名を地域の特性を考慮し地域で自主的に変える一方で、学校内に慣習として残っている日本の学校の文化も改善する」と話した。例えば、朝礼台や愛国朝礼、訓示、全体気をつけと敬礼など、学校で通用している文化は、日帝時代の権威的で中央中心的な軍事文化の残滓であり清算する必要があると指摘した。
最近、京畿道教育庁が道内の全学校を対象に学校の名前を調査した結果、教育的な意味を持つ学校名は543校に過ぎなかった。残りの大半は単純に行政地区の洞名に従った校名が1157校、地域の名前からつけた校名が1000校、東西南北のように単純に方位名によるものが104校などの順であった。
また、同庁は庚戌国恥(韓国併合)日である8月29日には学校で半旗掲揚をするなど、国権を喪失した恥辱の日についての契機教育も行うことで合意した。
同庁のチョン・ユンギョン奨学官は「学校で教員や保護者、同窓生などの構成員が合意して校名の改名申請をすれば、これに対する行政の支援方策を提供する。訓示のように学校内で今も通例となっている日帝残滓の文化も、完全になくすか純粋な韓国語に変えて施行する方策を出す予定」と話した。
ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力:2016-08-10 21:21