登録 : 2016.07.05 22:34 修正 : 2016.07.06 17:00

釜山の市民社会団体反発 
上京闘争と署名運動に乗り出す

 1980年に運用を始めた釜山市南区戡蛮洞の釜山港第8埠頭から半径3キロメートル以内には、小中高20校とアパート20~30棟、国連記念公園、釜山駅などの公共施設があり、北港の再開発事業も進行中だ。

 米軍は生化学兵器防衛戦略の「ジュピタープロジェクト」に則り、釜山港第8埠頭に致死率が極めて高い炭そ菌などを実験する生化学兵器実験室の建設を推進している。今年11月までに生化学兵器実験に必要な装備と人材を釜山港第8埠頭に入れ、来年から運用を開始する計画だ。

米軍生化学兵器実験室予定地(釜山港第8埠頭)//ハンギョレ新聞社

 これに先立ち、韓国国防部と米軍は昨年12月、「米軍が2009年から2014年まで韓国に死菌処理された炭そ菌を持ち込み、龍山(ヨンサン)、烏山(オサン)基地などで16回も訓練用試験を実施し、ペスト死菌も一度搬入したことがある」と明らかにしている。

 釜山の市民社会団体は、生化学兵器実験をする過程で炭そ菌などが外部に流出すれば人命被害が憂慮されるとし、釜山港第8埠頭に生化学兵器実験室を作ることに反対している。

 今年5月、釜山の市民社会団体など80余団体が設けた「在韓米軍生化学兵器実験室設置に反対する釜山市民対策委員会準備委員会」は、釜山港第8埠頭の生化学兵器実験室設置を阻止するために6日ソウルに行く。午前7時30分に釜山市議会前をバスで出発し、ソウルに到着した後に駐韓米国大使館と韓国国防部を訪問して記者会見を開き、抗議書簡を手渡す予定だ。

 市民社会団体らは書簡を通じて「米国本土ですら砂漠のまん中に設置する生化学兵器実験を、350万人の市民が暮らす釜山で行うということは、釜山市民の生命と安全を全く考慮しない行為だ。釜山港第8埠頭生化学兵器実験室設置計画を撤回するまで最後まで戦う」とし、ジュピタープロジェクトの放棄を求める計画だ。

 準備委員会は今月4日、釜山市と釜山市保健環境研究院に対してジュピタープロジェクトへの同意の可否と立場、および民官合同監視体系の構成に対する意見を尋ねる質問書を送った。今後、ジュピタープロジェクト反対署名運動を行い、国会、政府、韓米連合司令部に署名簿を送る計画だ。

 同準備委員会のキム・ヒソン共同執行委員長は「炭そ菌は吸入後3日以内に適切な措置を取らなければ90%以上が死に至る。ジュピタープロジェクトは北朝鮮軍の生化学兵器攻撃に備えるためのものというが、危険な細菌を持ち込み実験すること自体が重大な問題だ。1979年に旧ソ連で炭そ菌実験をして、住民2千人余りが死亡したことを反面教師としなければならない」と話した。

 一方、アメリカ独立記念日240周年記念祝賀行事が開かれる釜山を訪問したマーク・リッパート駐韓米国大使は5日、釜山市庁の記者室で開かれた記者懇談会で「釜山の市民団体代表に6日ソウルで会うか」と問われ「ノーコメント」と答え、ジュピタープロジェクト問題について即答を避けた。

キム・グァンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-07-05 17:53
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/751000.html 訳J.S(1369字)

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