40億ウォン(約3億6千万円)をかけて来年の「朴正煕(パクチョンヒ)大統領第100回生誕祭」を準備している慶尚北道亀尾(クミ)市が、朴元大統領の記念切手とメダルを製作すると共に、揮毫と拓本集も出版する計画であることが明らかになった。
13日、亀尾参加連帯が情報公開請求をして亀尾市に提出させた資料によると、亀尾市は2億ウォン(約1800万円)をかけて朴元大統領の記念切手とメダルを制作し販売する計画を立てている。製作する量は切手3万枚、切手帳1万5000本、メダル1000個。亀尾市は8月に郵政事業本部、韓国造幣公社と共に記念切手とメダルのデザインを協議する予定だ。
亀尾市はまた、朴元大統領の揮毫と拓本集を発刊し展示する計画も立てている。朴元大統領が書いた文字や絵などを集めて揮毫と拓本集を出版するのに1億ウォン(約900万円)がかかる。9月から製作を始め、来年4月に朴正煕体育館と文化芸術会館などで展覧会を開く計画だ。
朴元大統領を素材にした創作ミュージカル「孤独な決断」は、チョ・ウソク氏の『朴正煕、韓国の誕生』を元に作られる予定だ。製作費20億ウォン(1億8000万円)、講演費用8億ウォン(約7200万円)など合わせて28億ウォン(約2億5000万円)の予算が投入されるこのミュージカルは、来年6月から巡回公演を始める計画だ。亀尾市は「朴元大統領第100回生誕祭関連事業や予算などの公開」を求める亀尾参与連帯の情報公開請求を拒否していたが、今月10日、一部の計画を明らかにした。
亀尾参与連帯のチェ・インヒョク事務局長は「亀尾市は朴元大統領の100周年事業の全体的な計画を明らかにし、これに対する市民の意見を集約する手続きを踏むべきだ。これをもとに、朴元大統領のミュージカルなど問題になっている事業は中止すべきだ」と述べた。
亀尾市はこれまで、朴正煕大統領の民族中興館建設(58億5000万ウォン<約5億3000万円>)、朴正煕大統領の生家周辺の公園化事業(286億ウォン<約25億8000万円>)、セマウル運動のテーマパーク造成事業(870億ウォン<約78億5000万円>)、朴正煕大統領の歴史資料館(200億ウォン<約18億円>)など、朴元大統領を記念する事業に予算を投入するか、これから執行する計画だ。セヌリ党所属のナム・ユジン亀尾市長は、2013年11月14日「朴正煕大統領第96回生誕祭」の祝辞で、「朴正煕大統領は『半神半人』」と述べた。
亀尾キリスト教青年会(亀尾YMCA)が先月27日、世論調査機関のディオピニオンに依頼して実施した世論調査(500人)で、亀尾市民は回答者の70.9%が朴元大統領を肯定的に評価すると回答した。しかし、朴元大統領第100回生誕祭行事には、76.8%が「やり過ぎ」と答えた。亀尾市は「朴正煕大統領第100回生誕祭」を計画通りに進める方針だ。
韓国語原文入力:2016-06-13 11:04