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光州を訪問したソウル市長が政府失策を逐一指摘 大統領選挙へ布石か

登録:2016-05-13 22:58 修正:2016-05-14 06:46
セウォル号、MERS、教科書、慰安婦 
父母連合、開城工業団地、加湿器… 
「4・13総選挙は反乱ではなく革命」
朴元淳ソウル市長が13日午前、光州の全南大学で特講を行うために入場し、学生たちと笑顔で挨拶している=連合ニュース

 「歴史の後退が止まらなくなっている。未来に進まなければならない時に私たちは過去に、後に、後退ばかりしている。 4・13総選挙は“反乱”ではなくむしろ“革命”だ。 国民は政府与党と朴槿恵(パククネ)政権の傲慢と独善で沈没しつつある大韓民国号のバランサーになってくれた」

 5・18民主化運動記念日を控えて光州(クァンジュ)を訪問中の朴元淳(パクウォンスン) ソウル市長が、現政権に対して苦言をよどみなく浴びせた。 野党勢力の大統領候補群の1人に挙げられる彼は、「後に隠れてはいない。パク・クァンヒョン烈士のように、ユン・サンウォン烈士のように、歴史の隊列の先頭に立ち、歴史の呼びかけに恥ずかしくないようさらに行動する」と述べた。

 朴市長は13日午前、光州市北区龍鳳路の全南大学校用之館コンベンションホールで「1980年5月光州が2016年5月光州にー新しい世の中を夢見る青年たちに送るシグナル」という主題で全南大学生、教職員、光州市民など400人余りの前に立った。

 朴市長は講演に入るとすぐに、まるで大統領選挙出馬表明のように自身の人生を年度別に紹介した。 1985年「ソウルのアメリカ文化院占拠座り込み事件」の弁護を引き受けたことから、1995年参与連帯事務局長時期に光州抗争の真実を明らかにする「特別検事任命等に関する法律(案)」を立法請願したことまで紹介し「断言するが、これらすべての活動は光州が作った勇気の結果だ。 このように光州精神は平凡に生きていた朴元淳の人生を変えた」と語った。

 5・18記念式での「あなたのための行進曲」斉唱論議と関連しては、「ヒバリを鳥篭に閉じ込めることはできても、歌声を閉じ込めることはできない」として「5・18精神は時代とともに変わって行く新たな挑戦であり使命で、だから5・18光州精神は現在であり未来」と評価した。

 朴市長は現政権に対する強力な批判も繰り返した。 彼は「2時間にわたって水葬されゆく子供たちの絶叫を生放送で見ていなければならなかったセウォル号事件、国民の安全にとっては『1%の可能性が100%だ』ということを分からせたMERS事態、統治者の一つの歴史だけを強要する暴力的国定歴史教科書製作、慰安婦被害者さえ知りえなかった韓日慰安婦不可逆協約、憲法精神を蹂躪した政府による希代の世論操作事件である父母連合、南北関係を再び原点に戻して南北平和を脅かす開城(ケソン)工業団地閉鎖、5年以上にわたり数百人の妊婦や子供たちを死に追いやった殺人魔加湿器事件、全てを挙げればきりがない。 歴史の後退が止まらなくなっている」として「このような渦中に、4.13総選挙は“反乱”ではなくむしろ“革命”だ」と述べた。

 朴市長は「国民は政府与党と朴槿恵政権の傲慢、独善で沈没しつつある大韓民国号のバランサーになったし、野党もまた国民の選択を受けたというより新たな機会を得た」とし「水可載舟亦可覆舟(国民は水と同じで、船を出すこともできるがひっくり返すこともできる)という言葉のように、今怜悧な審判の刃が次はどこへ向かうかもしれない」と評価した。 さらに「国民の声に耳を塞いで目を閉じた“民盲の政治”から脱却し、現場で国民の小さな問題を一緒に解決し、共に成長していく“民生の政治”が必要だ」と述べた。 この日の講演内容に関連して、朴市長が光州を橋頭堡として大統領選挙に始動をかけたのではないかという分析が出ている。

ウォン・ナギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/743725.html 韓国語原文入力:2016-05-13 19:35
訳J.S(1732字)

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