日大使館前の水曜デモで
市民約200人が金代表を糾弾
共に民主党議員たちも参加し釈明に乗り出したが
「金代表が直接来て謝罪せよ」
党報道官も「鎮火ブリーフィング」
「基本的な立場に変わりはない」
この日、ソウル中学(チュンハク)洞の駐韓日本大使館前で行われた定期水曜デモには、金鍾仁代表の発言に怒った市民約200人が集まり、金代表を糾弾した。日本軍慰安婦被害者ハルモ二(お婆さん)のキム・ボクトンさん(90)は、「野党が日本に韓日合意が無効であると申し立てたら、迅速に解決され、謝罪と賠償を受けられると思っていた。ところが、野党代表という方が大統領と同じことを言っているのだから、心が痛む」と語った。一部の参加者は、「12・28合意無効」、「慰安婦(合意の)履行(を求める)発言をした金鍾仁は、国民のための野党代表なのか、政府与党の助力者なのか」と書かれたプラカードを広げていた。
集会には、共に民主党所属の議員たちも参加し、金代表の発言を釈明したが、現場の怒りをなだめることはできなかった。シン・ギョンミン議員が「金代表の発言は、外交使節に会って外交的発言をしたことに多少の誤解が付け加えられたもの」と話すと、一部の参加者は「金代表が直接来て謝罪せよ」と抗議を続けた。ホン・イクピョ議員は「誤解でも、間違いでも、金代表の発言で慰安婦ハルモニたちを傷つけたことについて、党の責任ある国会議員としておわび申し上げる」としながら頭を下げた。
日本のマスコミも、金代表の発言に敏感に反応した。同日付の読売新聞は、金代表と別所大使との面会での発言を紹介し、「同党は選挙時の公約で日韓合意の撤回と再交渉を求めた」と報じたうえで、金代表の発言が党の公式の立場との距離があり、党内で論議が予想されるという韓国メディアの見通しを付け加えた。
党指導部は、報道官ブリーフィングを通じて波紋の鎮静化に乗り出した。パク・グァンオン報道官は、「昨日、金鍾仁代表が日本大使の礼訪を受けた際に言及したのは、慰安婦問題について合意というものをしたにもかかわらず、それすらも否定しようとする日本国内の没歴史的な認識と、不適切な姿勢全般に対して強い遺憾を示したもの」とし 「昨年、韓日政府間の慰安婦問題合意を認められないという党の基本的な立場には変化がない」と強調した。金代表の発言の真意が間違って伝えられただけで、金代表の発言が党の立場に反する部分はないということだ。パク報道官は「我が党が政権を握れば(慰安婦問題を)再度交渉し、反人倫・反平和的な犯罪行為に対して最後まで責任を問う」と付け加えた。
韓国語原文入力:2016-04-27 19:26