27日、ソウル貞洞のフランチスコ教育会館前の「平和の少女像」(少女像)の隣に、子供を抱いたお母さんの姿を形象化した高さ1.5メートルの「ベトナムピエタ(ベトナム語名は最後の子守歌)像」の石膏原型が公開された。 この原型を基に青銅で製作される実際のベトナムピエタは、今後、済州(チェジュ)江汀(カンジョン)の村とベトナムのクアンガイ省ビンソン県ビンホア地域に立てられる。 少女像の作家であるキム・ソギョン、キム・ウンギョン氏がベトナム戦で命を失った小さな生命を慰める意味を込めて作った。
ベトナム戦争終結41周年を3日後に控えたこの日午後、日本軍慰安婦被害者イ・ヨンスさん(88)も少女像の手に紫の花を持たせベトナムピエタに向かって頭を下げた。 「過ちを犯したら謝罪しなければなりません。 まだ日本の謝罪は受けられずにいますが、ベトナム人に対して申し訳ない思いをいつも胸に抱いています」。彼女がベトナムピエタを訪れた若者たちに語りかけた。 イさんはこの日、この席で発足式を行い、韓ベ平和財団建設推進委員会委員の1人として活動してきた。
ノ・ファウク建設推進委員長は「ベトナム戦争で韓国軍による民間人虐殺犠牲者だけで約9千人だった。 韓国軍の約5千人も命を失い、1万人の負傷者と2万人の枯れ葉剤後遺症患者が残った。 戦争を忘れず省察し、平和に進むために韓ベ平和財団の第一歩を踏み出そうと思う」と話した。 韓ベ平和財団は今後「平和運動キャンペーン」「ベトナム戦争研究とアーカイブ整備」 「参戦軍人を含む苦痛の連帯作り」 「韓国とベトナムの文化芸術交流」を推進する予定だ。
ベトナムの有力日刊紙「トゥオイチェー」(若者)は26日付新聞の一面を割き、このような活動を「ピエタ像、ベトナムに対する一言の謝罪」 「ベトナム戦争被害者のために声を上げた人々」というタイトルの記事で紹介した。 韓国で学んでいるベトナム人のウンウイェヌンオクトゥイェン氏(32)は「ベトナムの青年も教科書で韓国軍のベトナム戦争参戦の事実をあまり習っていない。 謝罪して共に平和の道を進もうと言った韓国市民に感謝したい」と話した。