「北朝鮮当局の指示でレストランを移すと思っていた
レストランを去る日、支配人が自分にだけ
実は南朝鮮に行くことになったと伝え
国家情報院チーム長が指揮していると話した...
副組長に知らせとりあえず3人で逃げた」
中国浙江省寧波の北朝鮮レストラン「柳京」の従業員13人が「集団脱北」し、韓国に入国した事件と関連し、同レストランの女性従業員7人が平壌で米国CNNとのインタビューで、「レストラン支配人と南朝鮮(韓国)の実業家が南朝鮮政府の指示のもと、私たちの仲間を欺いて南朝鮮行きを企画し実行した」と語った。
レストランの「上席従業員」(組長)のチェさんはCNNとのインタビューで「3月中旬に支配人が、従業員たちを集めて『祖国(北朝鮮)から新しい指示があり、(レストランを)東南アジアのどこかに移さなければならない』と話したため、皆そう思っていた」と話した。また、チェさんはCNNに「(13人がレストランを離れて上海に行った日の)4月5日に支配人が私だけに『実は、南朝鮮に行かなければならない。すべての道のり(移動経路)は国家情報院チーム長が組織し指揮しているので、私たちは皆問題なく南朝鮮に行ける。(北従業員)20人を私一人では連れて行けないから、君が助けてくれ』と言われたが、私はそれはできないと答えた」と主張した。チェさんは「このような事実を副組長のハン・ユンヒ同志に知らせ、とりあえず3人で(上海行きに合流せず)逃げた」とした上で、「4月5日に支配人が話してくれてわかったことだが、国家情報院のチーム長は昨年10月、私たちのレストランを訪ねてきて、自分を『朝鮮族実業家のパク』と紹介した人だった」と語った。
今月7日に統一部が「柳京」従業員13人の「自由意思による集団脱北」を公式発表してから、残留した北朝鮮従業員が直接、これを真っ向から否定したのは今回が初めてだ。北朝鮮はCNNの報道直後、「朝鮮赤十字会中央委員会報道官声明」を出し、「誘拐拉致し帰順(韓国への亡命)を強迫した悪事」だと非難し、「直ちに私たち(北朝鮮)の成員(韓国に来た13人)が公開記者会見を開くようにし、公平な世論の判決を受けるべきだ」とした上で「私たちは家族の切なる要求に応じて、彼らを子供たちに直接会わせるため、板門店(パンムんジョム)または必要ならソウルまで派遣する用意がある」と明らかにした。
これに対し、統一部は「政府の立場」という報道資料を通じて、「北朝鮮が彼らの家族対面を求めたのは、本人の希望と自由意思、人道的事案に対する国際的慣例から、受け入れることができない」と明らかにした。統一部はチェさんなどの発言と関連したCNNの問い合わせにも「(韓国に来た)13人は誰の助けもなく自発的に脱北した」と回答した。
韓国語原文入力:2016-04-21 11:49