5回目の核実験があれば強力な追加措置
各論では立場に微妙な違い
韓日、慰安婦の合意履行加速化
韓米日は19日、第3回3カ国外交次官協議会を開き、北朝鮮の5回目の核実験や弾道ミサイル発射に対し「重大な追加措置」を予告し、強力な警告メッセージを明らかにした。3カ国は対北朝鮮問題での共助を強調したが、各論では微妙な違いを露呈させた。
■北朝鮮核問題への対応
イム・ソンナム外交部1次官は同日午後、ソウル世宗路の外交部庁舎で3カ国会合後に行われた共同記者会見で、「国連安全保障理事会は決議2270号とマスコミ声明で北朝鮮が核実験など、さらなる挑発をすれば『重大な追加措置』を取ると明記している」と明らかにした。
トニー・ブリンケン米国務省副長官と日本外務省の斎木昭隆事務次官も、「北朝鮮の5回目の核実験で追加制裁」がされることを明らかにした。ただ、韓国が追加制裁に重点を置いた一方、日米は「安保理決議2270号の充実・持続履行」を強調した。特にブリンケン副長官が「北朝鮮が国際社会の要求を受け入れれば、私たちも介入する準備がある」と明らかにした後、イランの核問題が、核凍結→(合意)→核計画解体開始→専門家の現場点検・確認といった手順を踏んでいることを強調し、「北朝鮮がイランのケースから学ぶことを願う」と強調して注目を集めた。北朝鮮の選択によっては“交渉”の余地があることを示唆したのだ。
■3カ国の安全保障協力
イム次官は「(3月31日の核安保首脳会談の契機となった)韓米日首脳会議で重点的に論議された北朝鮮の核問題を中心に、後続の履行案を議論した」とだけ明らかにした。一方、斎木事務次官は「3国は安保と防衛協力を含めすべての分野で協力を強化することにした」と繰り返し強調した。ブリンケン副長官も「今後数カ月すれば、より広範て深度ある現実的な協力案を披露することになるだろう」とした。イム次官の曖昧な態度とは異なり、3カ国の安全保障協力の強化と関連した実務協議にすでに着手したことを意味するため、状況によっては問題になることが予想される。
■南シナ海問題
日米対中国の構図で葛藤が生じている南シナ海問題に関連しても、韓国と日米との間の温度差が明らかになった。日米が「航行と上空飛行の自由」を訴え、中国に対する共同歩調を強調した一方、韓国は「航行と上空飛行の自由、紛争の平和的解決の重要性について意見を交換した」と多少中立的な態度を見せた。
また、イム次官と斎木事務次官は同日昼、韓日外交次官会談を開き、「日本軍慰安婦被害者支援のための財団設立など、12・28合意の履行に向けた努力を加速化していくことで意見が一致した」と外交部が明らかにした。ブリンケン副長官は20日、チョ・テヨン大統領府国家安保室1次長と会う予定だ。
韓国語原文入力:2016-04-20 01:15