登録 : 2016.04.11 03:52 修正 : 2016.04.11 06:32

9日午後、全羅南道珍島郡珍島郡臨淮面ムクゲの丘で開かれたセウォル号「記憶の森」の完工式を訪れた故オードリー・ヘップバーン氏の孫娘エマ・キャスリーン・ファーラー氏が追悼メッセージを書いている。左はヘップバーン氏の孫のアドン・ホッパー・ファーラー氏=聯合ニュース

「この森を見てセウォル号を記憶するように」 
イチョウ300本植えた森を竣工 
ヘップバーン氏の子息が提案 
彭木港から4.16キロメートル

 「花の代わりに森を捧げます。日に日に丈夫になる木のように、セウォル号が忘れられないことを願っています」

 今月9日午後、全羅南道珍島(チンド)彭木(ペンモク)港付近で開かれたセウォル号「記憶の森」竣工式で、女優の故オードリー・ヘップバーン氏の孫に当たるエマ・キャスリーン・ファーラー氏(21)とアドン・ホッパー・ファーラー氏(20)は、「愛する家族や友人を失ってつらい時期を乗り越えた人たちに敬意を表する。家族が経験している言葉にできないほどの痛みを癒すのに少しでも役に立てればと思う」と追悼文を発表した。

 「多くの人々の思いを込めて、ここに命と愛、回復の種をまいた。今後この森が犠牲者の家族にとっては慰めとなり、一般の人たちにとっては事件を記憶する空間になることを願う」

 森の提案者である父親のション・ヘップバーン・ファーラー氏の代わりに参加した彼らは、黄色いリボンを胸につけたまま、追悼文を粛然と読み上げた。彼らは「花は枯れても森は枯れない。この森の木は時間が経つにつれて、長大に、また丈夫になり、事件が忘れられないようにするだろう」と期待した。また「セウォル号遺族たちが持っている疑問が必ず解決されるべきだ。まだ見つかっていない犠牲者の帰還も速やかに行われなければならない」と呼びかけた。

 竣工式が終わった後、参加者約100人は、木々に黄色いリボンを結んで犠牲者への思いを表現した。

 この森は、昨年のセウォル号事故1周年の際に、人権の向上の先頭に立っていたオードリー・ヘップバーン氏の子息ショーン・ヘップバーン・ファーラー氏の提案で進められた。この提案を受け入れた社会的企業のツリープラネットと4・16家族対策協議会は、オンライン募金の方法で事業費を集めた。募金運動には2千985人の市民が参加し、目標額の2倍以上の2億1千200万ウォン(約2千万円)を寄付した。

 この森は、珍島彭木港から「4.16キロメートル」離れた珍島郡臨淮(イムフェ)面白洞(ペクトン)里の丘に作られた。記憶と追悼という当初の意味を生かし、樹齢が千年に達し、黄色の紅葉のイチョウの木が選ばれた。森の中央には長さが「416センチメートル」の韓国語でセウォル号の「セ」に当たる字を描き、上段は石、下段はステンレス製の記憶の壁が作られた。壁面には、犠牲者の名前をはじめ、追悼文、造成の背景、寄付者の名簿などを刻まれた。特に上段は、犠牲者の数を象徴する数字「304」に分けられ、それぞれに追悼文が書かれた。

 設計者の建築家、ヤン・スイン氏は、壁の高さを476センチ、325センチ、151センチに変え、乗客の客数と檀園高生徒数、一般の客数をそれぞれ示した。下部の高さは部門別の生存者数を172センチ、75センチ、97センチにして、檀園高生徒の生存者の割合が著しく低いことを表した。ヤン氏は、「生きている人々にこの残念な事件の事実を直視してもらいたい。この森と壁は、記憶と追悼を同時に行える空間だ」と話した。

珍島彭木港/アン・グァンオク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-04-10 15:20

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/739009.html訳H.J

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