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韓国総選挙、与党が過半数上回り170議席に迫る勢い 

登録:2016-04-10 23:34 修正:2016-04-11 07:19
世論調査機関5カ所による見通し 
第1野党は100議席も危うい 
国民の党は25〜35議席、正義党は6〜8議席
第20代総選挙を控えセヌリ党候補者が遊説中に土下座した。セヌリ党は「謝罪と泣訴」に選挙戦略を変えた後、選挙初めと半ばに強かった「無所属の風」をある程度遮断するなど効果を収めた//ハンギョレ新聞社

 4・13総選挙が2日後に迫る中、世論調査の専門家はセヌリ党が無難に単独過半数を確保すると予想した。一方、「共に民主党」は野党分裂での「国民の党」の浮上と、湖南(全羅南道と全羅北道)での苦戦などが影響し、100議席を超えるのも難しいと予想された。

 ハンギョレが10日ハンギルリサーチ、オピニオンライブ、アジェンダセンターなど5カ所の世論調査専門機関の予測を総合してみた結果、セヌリ党の予想議席は155〜170議席、共に民主党は80〜99議席、国民の党は25〜35議席となっている。正義党は6〜8議席、無所属当選者は6〜12議席を占めると予想された。

 セヌリ党は、野党分裂という有利な構図の中で、国民の党の支持率が上昇し、過半数を遥かに超えると予想された。オピニオンライブのユン・ヒウン世論分析センター長は「国民の党が躍進し、(共に民主党との)競合地域でセヌリ党が有利になっている」と指摘した。専門家たちは、122議席ある首都圏(ソウル、京畿道、仁川)でセヌリ党が無難に半分以上の議席を確保すると共に、27議席ある忠清圏(忠清南道と忠清北道)でも20議席以上を占めると予想した。選挙終盤における保守層と高齢者の結集の可能性も、セヌリ党の強みとされている。セヌリ党中央選挙対策委員会のアン・ヒョンファン報道官はブリーフィングで、「首都圏でかなり支持勢力を伸ばしている。145議席前後は確保できると思う」と述べた。これは1週間前に予測した135席よりも10席ほど増えたものだ。

 共に民主党は3桁議席の確保に赤信号がついたというのが大方の予想だ。 5つの調査機関すべてが100議席を下回るとの見通しを示し、ほとんどが90〜95議席が現実的な数値だと予想した。キム・ジョンイン非常対策委員長がマジノ線に掲げた107議席に、大きく及ばない。匿名を希望する世論調査の専門家は、「3党の対決構図が作られたため、劣勢を克服する方法がない」と指摘した。湖南で支持を集められなかったのも致命的だ。世論調査機関は、共に民主党が湖南で国民の党の半分の10議席前後の確保にとどまると予想した。ムン・ジェイン前代表が8日に光州を訪問したことについては、「遅かった」、「国民の党の躍進を阻止した」と分析が分かれた。共に民主党のチョン・ジャンソン総選挙企画団長は懇談会で「全国の約60カ所で優勢、または競合しているが、優勢にあり、40カ所前後で競合している」として、100議席の確保が難しいと述べた。

 国民の党は湖南地域で16〜20議席前後を確保し、比例代表で7〜11議席ほどを得られると予想された。交渉団体は構成できるだろうが、アン・チョルス候補(ソウル蘆原丙)以外には、湖南地域ではない選挙区の議員がおらず、地域政党の限界をもつと指摘された。しかし、国民の党のイ・テギュ戦略広報本部長は「『緑の風』がすべての地域、すべての階層に拡散している。湖南で20議席、首都圏で4〜5、比例で10議席など35議席程度になると予測している。ここで湖南での議席数と首都圏の競合地域、政党得票率などによっては±4〜5席になる可能性もある」と述べた。

 正義党はノ・フェチャン(昌原城山)、シム・サンジョン(高揚甲)候補と比例代表3〜5カ所など7〜8議席ほどを確保すると予想された。正義党のハン・チャンミン報道官は、「交差投票と積極的に投票層の流れなどを独自で分析した結果、7議席は確実であり、選挙区2〜4議席、比例で5〜7議席で2桁を期待している」と述べた。

ソン・ヨンチョル、イユ・ジュヒョン、ソン・ギョンファ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2016-04-10 21:22

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/739115.html 訳H.J

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